防寒着のチャックが上がりません!

雑談
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 突然ですが、防寒着のチャックが上がらなくて困っています。まぁ、10月に入ってから気づいていたのですが、まだ暖かいし。そのうち、何かの拍子に直るんじゃないかなって。そんなぶらり散歩気分でいたら、防寒着が恋しい季節になっちゃって……防寒着のチャックが上がりません! これは由々しき問題ですよ! スライダーを引っ張ってもビクともしねぇ(汗)

 防寒着とはその名のとおり、寒さを防ぐための服なので、ファスナー全開では意味がなく、かといって、まだまだ使える服なので、捨てるのにはちと惜しい。だって、そうでしょ? ワークマンだよ。イージスだよ。もっと言えば、最上位のイージス・プロだ。もうちょっと、仕事着として頑張ってほしい。

 僕は防寒着を三着持っていて、チャックが上がらなくなったイージスは、仕事用として購入したもの。もう一着はお出かけ用で、残ったグレーは部屋で使うと決めている。だから、色がねぇ。イージスのカーキーグリーンは、汚れが目立たないからこそ気に入っているわけで、他のはすごく汚れが目立つ。つまり、この色じゃないと気に入らない。

 でもたぶん、てかもう……在庫がワークマンにはないのだろう。いつもそう、いつだってそう。Lサイズはあっという間に売り切れる。残るのは、大きなサイズとヘンテコな色のイージスだけだ。それを買うのがとても嫌。あぁ、気づいた時に買うべきだった。残る手があるのなら、ホムセンで似たような色を探そうか……でも、イージスの防寒性能を味わったからには、そういうので満足できるわけがない。なんだかなぁ……チャックだけなんだよなぁ……問題は。

 さりとて、天下のYKKだもの。きっと、なんとかなるだろう。てか、これ……YKKだよね? YKKって書いてあるし。取りあえず、コートの代わりにイージスを来て夜勤に向かう。そうなのだ、そこには工具が揃っている。だから、チャックは生きている。やれることをやってみよう。

 工具箱を開いて道具を選ぶ。ペンチを使おうか、ニッパーもあるぞ……。あれこれ見ていると、キリがあった。千枚通しのように先が尖った鉄の棒。

 それを開具ひらきぐの箱棒に突っ込んで、2、3回グリグリやって、ファミコンカートリッジでやるように、ブーっと息を吹きかけた。何度もこれで、ファミコンソフトが蘇ったのだ。チャックだって同じだよ。テレビだってラジオだって……昭和の機器は叩けば直る。見たところ、ファスナーだって昭和の頃と変わらない。

「てじにゃーにゃ!」

 箱棒に蝶棒を突っ込んで、ゆっくりとスライダーをつまんだ指に力を込める……すると、どうだろう。山上兄弟の呪文が効いたのかい?  こいつ、動くぞ。当たり前のように、チャックが動く。上にも下にもスムーズに。たぶんだけれど、箱棒に何かが詰まっていたのだろう。これで、2、3年は大丈夫。霜月の夜風もどこ吹く風で、帰りのバイクは快適だった。

 何事も、諦めてはいけない(笑)

 

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