キュウリ、プリンスメロン、カボチャ……ウリ科の野菜は、あたかも雨上がりの雑草の如く、ある日を境に一気に成長するらしい。
日差しの強さと気温の上昇に誘われるように、グングンと小玉スイカが蔓を伸ばす。西のプリンスメロンに続けとばかりに、蔓が支柱を覆いつくす勢いだ。来週になれば、天井までも覆いつくすことになるのだろう。
ちょっと楽しみ(笑)

スイカ栽培は、本葉5枚で親蔓を摘心し、元気な子蔓を4本伸ばし、孫蔓の管理に入る。けれど支柱はお祭り騒ぎ。どれが子だか孫だか分からない。こんなの、畑の学級崩壊じゃないか! 毎年、同じことの繰り返し。アニキにやり方、訊いときゃよかった(汗)
───うん、わけわからん!
時間をかけて落ち着いて、蔓を一本ずつ確認すれば、それもできぬこともない。さりとて、されど。そんな時間はどこにもない。蔓の管理を諦めて、オペレーション梟。プランBへと移行する。可能な限り、立派なアーニャに育てるために……そのオペレーション、大丈夫か?
実をつける節は16~22節目。そこに着果させると、おいしいスイカになるらしい。とはいえそれも、支柱の現状を鑑みれば、どうやら、あとの祭りのようである。直感的に支柱の上方だと決め込んで、この子はうちの姫だから、変な虫がついたら困るのだ。下ネタ厳禁! 支柱下部の雌花は見つけ次第摘果した。
だって、そうでしょ? ある日突然
「お父さん、娘さんを僕にください!」
と言われても
「貴様なんぞに、お父さんと呼ばれる筋合などサラサラないわ!」
怒鳴りつける意思を胸に秘め、丹念に雌花の様子をチェックする。門限は午後8時です。彼ピも外泊も許さない!
ということで、この子は残そう(笑)
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水やり最短30分。イチゴ、キュウリ、トマトの収穫。それに加えて雑草の処理……それだけでも、畑に1時間を食われてしまう。時には害虫の捕殺もあるし、追肥やらなんやらかんやらで、夏の畑は忙しい。
蒸し蒸しとした畑の中で、ひと汗流した帰りがけ。愛しいスイカに目をやると……見てはいけないものを見てしまう───こいつは、しまった! いつの間に! そんな、下の方にいたなんて……スモモサイズに育ったアーニャが、ぶらりと支柱にぶら下がる。
「いきなりなぐってごめんなさい。アーニャほんとはお前となかよくしたいです…!」
できたものは仕方なく、かといって、摘果するのも忍びなく、帰りのバイクで考える。この子が落ちて割れぬよう、スイカのネット……買わないと。

何はともあれ、スイカ栽培は難しい(汗)
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