秋冬野菜の畝ふたつ

畑の話
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「やりたくないけど、やるっきゃない!」

 お盆が過ぎて、日差しが和らいだ気もするけれど、熱中症警戒アラートが止まらない。〝野外での活動はなるべく控えて〟とか〝外出を控えて運動は中止を〟とか……8月に入ってから、アラートが止まった日が一度もない。

 そして実際。畑に出るとアホのように全身から汗が噴き出す。らっきょうのような汗とは、このことだ。だから、1時間だけの野良仕事。それ以上はやるもんか。イチゴと里芋の水やりついでに、支柱で作った棚をばらす。

「あ~、あづい……」

 日が暮れて作業効率が上がりそうなものだけれど、日が沈むとやつが来る。もうね、蚊の大群に襲われる。あの、プ~ン♪ って羽音が耳障りでイラッとする。そんなにうまいか? 俺の血が。だったら、健康ってことだよな? 酒飲みの血を吸った蚊は、ポテっと地面に落ちるという。若い子ほど蚊に咬まれるという……つまり、枯れた僕でもまだイケる。ボクの血を吸った憎いあいつが、目の前でエネルギッシュに飛んでいる(笑) そうでも思ってなければ、やってられない。もう、30分だけ頑張ろう。その日は、支柱だけをバラして後日に回す。

 スイカもプリンスメロンもよくできた。キュウリの取れ高は過去記録を更新した。ちょっとした、畑の贅沢を味わった。冷蔵庫を開くのが、軽く嫌になるほどに。来年は苗の数を減らそうか?(汗) 

 なんだろう? いつまで猛暑が続くのだろう。そろそろ、夏の悪ふざけも終わってほしい。支柱をばらした畝の上。黒マルチをひっぺがすと、もわっとした空気が広がって、土がカイロのように熱かった。この冬は暖冬か?

 そういえば、セブンイレブンでおせち料理のお知らせを見た。9月1日から10パーセント引きなのだとか。季節感がなんだかバグる(汗)

「それだとて。やりたくないけど、やるっきゃない!」

 気合いを入れて、秋冬野菜の土作り。畝の上にさらさらと、鶏糞とカキ殻石灰をふりかける。その土を耕して、刈り取った雑草で土を覆う。ひと月ほど寝かせれば、秋冬野菜の畝のできあがり。仕上げにPSB(光合成細菌)をぶっかけた。今のところ、ふた畝できた。大根と秋ジャガ用だ。

 もう少し頑張って、ふた畝ほど増やしたいところだけれど、増やしたところで植えたい野菜が思いつかない。鍋に欠かせぬ白菜や、ポパイが強くなるほうれん草や、お好み焼きのキャベツなど……そりゃ、冬野菜にもいろいろあるけれど、葉野菜に満足できた試しがなくて……腰が引けるというか、やる気になれない。

 だって、そうでしょ? 地球温暖化の影響なのだろう。真冬でさえも葉っぱを食らう虫が出る。正月に畑に行くと、テントウムシがサンバって、ひらひらとモンシロチョウまでもが飛んでいる。畑を始めてから気づいたけれど、実に異様な光景だ。ここは常夏の島ですか? それくらい、オイラの財布も温暖化しないかねぇ~……秋冬野菜は、もう少し考えよう(汗)

コメント

  1. コガネムシノスケ より:

    今年はたくさんご馳走になり、ありがとうございました。
    畑仕事中は、マメに水分摂ってくださいね~。
    元気でいてもらわないと、俺っちが困るっス。

    • 雉虎細魚 雉虎細魚 より:

      いえいえ。こちらこそ、ありがとうございました。
      ホント、水分は大事ですね。
      キンキンに冷やしたスポーツドリンクがないと、不安なくらいの陽気です。
      来年は、どんなドラマが待っているのやら……楽しみです(笑)