取引先からのメールから始まるエクセルからのウィルス感染

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───ビンゴっす!。

知人の奥様から電話が入る。

「お得意さんからメールがあって、開いてみると青いスジが出て、怖くなってすぐに消したの。これってウィルス…かな?」

───うん、分からん。

取り急ぎ駆けつけてメール画面を開く。考える必要も無かった、調べる必要すら無かった、ガチでウィルスメールだった。だってそうでしょう?、日本語が変だもの。送信元メールアドレスが送信者と違うもの。同じメールが山ほど来てるもの。

───ウィルスだよこれ、で、開いたんだよね?、エクセルファイル。

そう尋ねた瞬間、奥様の目から光が消え固まった。弁解の言葉が並ぶのだけれど、やっちまったものは仕方ない。お気の毒である。コンピュータウィルスを生で見るのなんて何年ぶりだろう。久々のウィルスとの再会にどうしてやろうかと少し悩む。

昔の方法で手が打てるのか?。変なヤツだった困るよなぁ〜。腰を据える必要がありそうに思えた。その前に送信者への連絡だ先決だ。こんなのバラ撒かれ続けられたら迷惑千万。たまったものじゃない。

───まずは、先様へ「ウィルス感染していますよ」と電話で教えてあげてください。既に手遅れでしょうけれど。

案の定、各方面からの問い合わせで難儀しているのだとか。それはそれ、これはこれ。こちらが首を突っ込む問題でもなく、自力で何とかしてもらう他ない。僕は、目の前のPCの状況を訊き始めた。いつもなら元気ハツラツな奥様も、今日は蚊の鳴くような声で質問に答える。

───エクセルから感染するって、ランサムウェアだったら笑うし。

まずは、Microsoft Defenderを回してみよう。

Microsoft Defenderからウィルスチェック

Microsoft Defenderは、ウィンドウズ標準装備のウィルス対策ソフトである。これを回して何も無ければ、別のアンチウィルスソフトを使って調べる作戦に出た。オンラインウィルスチェックでウィルス名だけでも判明すれば打つ手もある。

───それでダメなら安全を最優先してリカバリ。

とはいうものの、このPCは動きがトロイ。それは前々から知っていた事で、生憎、この日は僕にも時間に制約があった。3時間後、家族の件で病院の先生との約束があったのだ。けれど、クイックスキャンじゃ心許ない。ここは漢のフルスキャン。手を抜けば、そこで試合終了です。ギリギリまで待つ事にしよう。終わらなければ明日へと持ち越す。

ちょっとした賭けだった。

───いつもそう、いつだってそう。

ウィルスチェックの間は間が持たない。何時間も間を持たせる話題も無い。何度も知人から電話が入ったけれど、ウィルスチェックが終了まで明確な回答など出来やしない。悶々とした空気が流れる中、知人が帰って来た数分前にチェック完了。既に2時間半の時が流れていた。

───ビンゴです。

Microsoft Defenderが1件のウィルスを隔離した。

───「良かった、これで元に戻りましたね」

甘い。

奥様から安堵の声が漏れ、曇った目に光が戻る。万歳したい気持ちは分かるけれど、これで終わるのなら苦労はしない。

───「もっと中身を見ないと終わらないよ」

今日は時間の追われている身。僕は、Microsoft Defenderの記録をプリントスクリーンで残し、単的に現状を説明し、病院へと向かった。結論は数日後、これで終わってくれれば御の字なのだけれど。週明けにオンラインスキャンで再確認しようと思う。

ちなみに今日の案件はノーギャラである。

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