墓場まで持ってゆきます(笑)

雑談
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 アニキから習ったこと。文章について、小説について、本について……あとは、割愛(笑)

 とはいえ、自由奔放にブログを書いてきた僕である。読書もしなければ漫画も読まない。無知は我流で記事を書く。そこに開く漢字と閉じる漢字から始まって、表現の幅や表記揺れ。数々のルールに戸惑う僕である。助詞、助動詞ですか? うん、女子くらい難解だ(汗)

 僕の記事は書き捨てで、いちいち過去の文章など覚えちゃいない。てか、覚えられない。小説を書くと決めたけれども、あぁ……学生時代に真面目に勉強しときゃよかったな。さりとて、楊貴妃の双六すごろくさいは振られたわけで……茶くまさん、こいつは一筋縄ではいかないぞ(汗)

 自分の文章が型にはめられるような気がして、ルールにとらわれるとポメラを叩く指が鈍くなる。窮屈きゅうくつだ。それでも素直に従えたのは、文章には人となりがにじみ出る。彼の言葉を信じたからだ。

 彼が僕を「先生」と呼んでいた事実。そして、彼のキャリアを知ったのは、文章の手ほどきが始まってから三ヶ月後のことである。「実は、かくかくしかじか……黙っていてすみません」……大変な人物と、僕は同盟を結んでしまったようである(汗) なんつーの? 効果音? 彼の経歴に、ファンファーレが頭の中でジャーン♪ と鳴った。そんな彼から教わったことがある。それは、最初に教わったことでもあった。

「本屋さんに並ぶ本は、複数人の文章のプロの目がとおっています。もし仮に、誤字脱字を見つけたら、それはとても珍しいことですよ。そう易々と見つかるものではありません。見つけたらレアですよ」

 そりゃそうだ。店頭に並ぶ本はお金を払って読むもので、素人が書くブログ記事とは別物だ。僕からすれば異世界で、無学な僕がそっちへ転生できるはずもなく。ましてや、こんな小規模過疎ブログなのだから、そこまでするのか? と正直思う。だって、そうでしょ? 20、30ならいざ知らず、こっちは、とうに50を過ぎている。

 目は老眼でしょぼしょぼで、とうに脳は枯れ果てて、成就が先か成仏が先か? 一晩眠れば、昨日を忘れる。昨日のおかずはなんやっけ? そんなの、どう考えても無理ゲーやん。けれど、彼は本気であった。昼夜を問わず、寝る間を惜しんで僕に手ほどきを続けてくれた。その想いに報いるように、僕は年齢のことを口にしなくなった。挫けそうになったら、こう思う。今が一番、若いから───

 話題をアニキからの本に変えよう。7、8、9月、この夏に読んだ本。それを、読んだ順番に並べてみよう。それは、アニキからの無期限で催促なしの課題だけれど、努力だけはやらないと(汗) 「最近、この本読みましたぁ~」という、読書自慢をするつもりはなくて、まぁ、なんとなくだけれど。今これが、必要な人がいるかもしれないし、僕の勝手な気まぐれだ……。

  1. 猫の客(平出隆)
  2. 夏の庭(湯本香樹実)
  3. 雪国(川端康成)
  4. 奇跡(林真理子)
  5. 眠れる美女(川端康成)
  6. みずうみ(川端康成)
  7. すいかの匂い(江國香織)
  8. 最後に「ありがとう」と言えたなら(大森あきこ)
  9. 天国からの宅配便(柊サナカ)
  10. 最後のひと(松井久子)
  11. 疼く人(松井久子)
  12. グッドバイ(太宰治)
  13. ワケあっておチビと暮らしています(鈴森丹子)

 誰かに、この中でオススメは? と問われたら。普通に「雪国」か「眠れる美女」だと僕は答える。三島の文章が語彙の豪腕であるのなら、川端の文章は川の流れのように美しい。たとえるのなら、ラオウとトキ兄さんのようである。字書きの人に限っては、読んで損はないと思っている。川端の文章は、さらさらと読みやすいのに美しい。

 いやいや、そういう文豪じゃなくってさ! と問われれば。若い人なら「夏の扉」と「ワケあっておチビと暮らしています」で、マダムであれば「うずくひと」と「最後のひと」がよきかなと。この二作、僕には無縁で未知の世界であったけれど、アニキの本にはコメントに困る作品が割とある(汗)

 慣れない読書を始めてから、かれこれ一年ほどになる。去年の今頃は、頭をひねりながら三島の金閣寺を読んでいた頃である。アニキからすれば、それとなく「本を読むのも小説の……」と言い始めてから1年後のことでもあった。僕が文豪小説を読み終えたのを知ってから、アニキから本がじゃんじゃんと送られてきた。その中の1冊に違和感を感じる作品があった。いうなれば、玄関で靴が一足だけ裏返っている感じだろうか? まさかこれ……見つけたか?

 くだんの「本屋さんに並ぶ本は───」アニキの言葉が脳のシナプスにくっ付いて、割と真面目に読んでいると……それらしき単語を見つけてしまって、アニキに問うたのが3月のこと。まぁそれも、アニキに「真面目に本を読んでいますよ」と、それとなく伝えたい一心で。

 僕は無知がゆえに、そんな単語もあるのだろうと、ぶらり散歩気分で問うてみる。その時は「調べたのですけれど、明確な回答がありませんでした。すみません」そんな返事だったけれど、僕は目的を達成していた。真面目に読んでいますよが、アニキに伝わればそれでよし。この話はこれで終わりの……はずだった。

 先日、天道てんどうさんからメールが届く。アニキが出版社に問い合わせてくれたそうで、その単語は誤字であったという回答だった。知ってる。それ、嘘でしょ? 「天国からの宅配便」を読み終えた直後の出来事で、感無量というか、感慨深くメールを読んだ。

 その本が重版されて、その単語は修正済みで、天道さんがこちらに送ってくれたという。これぞまさしく、天国からの宅配便。さて、その本の題名は……書くだけ野暮というものですよ。それについては、墓場まで持ってゆきます。

 それでいい(笑)

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