猫の話

うちのニャンコの四十九日

───11月26日(火) 今日の高松は、愛猫が逝った日と同じような、朝から雨の一日でした。数日もすれば、12月だというのに、サヨリの居ない事務所では、コタツを出すこともありません。出す気配もありません。この季節になるといつだって、僕の膝の上にいたモフモフが、遠い昔のように思えるのが不思議です。 今日は、うちのニャンコの四十九日。とはいえ、特別に何かをするでもなくて、いつもと変わらぬ一日を過ごし、あの夜と同じようにデスクに向かい、この記事を書き始めました。この瞬間も足元で、サヨリが僕を見上げているような。そんな既視感を感じながら、今宵はサヨリとの想い出に、想いを馳せるつもりです。もう一度だけ、抱...
雑談

本当のお母さんからのメールが届く……

みなさんのメールボックスには、どんなメールが届くのでしょう? 毎日、毎日、飽きもせず。僕のメールボックスには、五十通ほどのメールが届きます……スパムが(汗) 主にAmazonさんからが多いでしょうか? 楽天さんとか、PayPayさんとか、メルカリだとか。各種カード会社や、四国に住んでいるのにも関わらず、東電さんとか、NTT東日本さんとか。宅配便からも不在の連絡が山のように送られてきます。そんなメールは、エイ! ヤー! と。開くことなくゴミ箱へ───それがとても面倒です。それらのメアドは着信拒否に設定していました。それで減ると考えたからです。けれど、一向に減る気配がないので諦めました。見つけ次第...
ブログ王スピンオフ

白い本棚

───今日、本日。 十二月一日(日)は、早川花音はやかわかのんの十九回目の誕生日である。朝早くから、放課後クラブのメンバーたちが、俺の家に集結し、さながら文化祭前夜のような騒ぎになっていた───もちろん、お誕生会の準備である。「おはよう、ツクヨっち。早起きして偉いぞっ!」「わたしのオッツーが来ましたわよぉ~!」 モーニング・オッツーを見るや否や、ツクヨのうれしさ爆発だ。その隣でゴシゴシと、忍がしきりに目を擦る。黙っちゃいるが、忍はとても眠そうだ。そんな忍に、俺は感謝の気持ちを言葉にした。「忍ちゃん。のんのために、朝早くからありがとな」「……お前もな」 俺に対する忍の塩対応は、二十四時間変わらな...
雑談

冬なので、歩きます!

───寒いなぁ……歩こうか。 冬になると、僕には歩き始める習性があるようです。ウォーキングと言えば大げさで、通勤とか買い物とかの移動手段を〝歩く〟に切り替えただけでの話です。コロナの頃まで歩くのは、ダイエットが目的でした。けれど去年から、その目的が変わりました。痩せるより頭に血を回す。それが大きな目的で、この冬も歩いています。ぶっちゃけ、冬になると畑が忙しい夏とは違って、グッと運動量が減るのです。おまけに怠け癖が顔を出す。そう、悪魔の兵器。コタツの中でゴロ寝しちゃう。そうなれば、血の巡りが悪いから、頭がまったく働かない。つまり歩くのは、枯れた脳を叩き起こすためのルーティーン(笑) で、先週から...
小説の話

ゲシュタルト崩壊

同じような作業を繰り返すと、脳がバグってミスをする。たとえば、一桁の足し算をやり続けると、時間に比例してミスが増える。だんだんと、何がなんだか、ワケが分からなくなるものです。それをゲシュタルト崩壊というのだけれど、僕は学者さまでも何でもないただの愚民で。当たり前のように、ゲシュタルト崩壊の言葉を使うけど、どうやら、その使い方は間違いらしい。ウィキにそう書いてありました(汗) 話は変わるけれど、これまで書いた小説は、まだまだ修正作業が続いています。誤字脱字はさることながら、表記揺れ……これが僕には難儀でした。記事冒頭で使った「何」という、日常的な文字でさえ、「なに」と読むか「なん」と読むかで、漢...
ショート・ショート

真夏の恋(001霊能者の孫娘)

───あぁ~ん! ヤレない女と付き合う意味なんて……あんの? デート中に彼氏が言った。それってさ。今、アンタが言うセリフかね? ムカついたから、その場でぶん殴って別れてやった。その後で、メアドも電話番号も全消去。これで、人生初のデートが幕を閉じた。アホらし……。でも私は十七歳。まだまだ人生、これから、これから! ネクスト、ネクスト。楽しく生きよう! どっかに、いい男はいないかねぇ……。 彼氏を殴った帰り道。石ころ蹴り蹴り、田んぼのあぜ道、家路を辿たどる。私の理想は背の高い男。これは引けない。そんでもって、足が長くて、小顔で、爽やかで、優しくて。笑顔がキラキラしていてからのぉ~……お金持ち。私の...
雑談

肉まんも玉子も小さくなった

霜月も後半戦と言えども、さぬきの寒さは厳しくなくて……サヨリの居ない事務所では、未だにコタツすら出していません。多少の肌寒さを感じても、事務所専用防寒着(ワークマンのスゴイ奴)と、貼るカイロが二個もあれば、それで十分。とはいえ冬は、ほかほか肉まんの季節です。つーことで、数年ぶりに、コンビニで肉まんを買いました(笑) そして、思います……お高くなって、小さくね? 少し大きな焼売ですか? あまりのショックに写真を撮るのを忘れました(汗) コロナの前から肉まんは、スーパーで買った冷凍肉まんを、スチーマーで蒸して食べています。まぁ、普通に美味しいし、コンビニよりも経済的という理由からです。そんなに食べ...
畑の話

十日ぶりに畑に行った

ため池に咲く雨の花。畝うねの上にはマルチの絨毯じゅうたん。この猛暑が嘘のように、日差しも和らぎ、落ち着いた気温にかまけて、十日ほど畑をサボっていました。本音を言えば、友人と愛猫と。想い出たっぷりな畑が、僕の足を遠ざけました。でも、それはそれ。これはこれ。状況の確認だけはしておかないと……。 玉ねぎは予定どおり、大根もまだまだ先。よつぼしと高菜(まんば)も順調そのもの。案の定、畑に大きな変化はありません。害虫の被害が見られないのが、思いの外ラッキーでした。「お久しぶりです。イノシシ、どんな感じっすか?」「出るでぇ~」 たまたま隣の畑の人がいたので、イノシシの状況を尋ねると、やっぱり被害はあるよう...
ブログ王スピンオフ

きいちゃん

「今日から、お前。オレらのパシリ決定なっ!」 五年生の二学期初日。林はやし君の宣言に、ボクの地獄が始まりました。ボクはイジメの対象になったのです。十月まで我慢して、その我慢が限界を突破して、ボクは不登校になりました。もう、ボクなんて……どうでもいい。その日から、ボクの時間は止まりました。スマホから見えるネットだけが、ボクの世界になりました。ネットの海で、とあるブログと出会いました。カブトムシさんのブログです。 そのブログは、他のブログと違って、ほっこりしてクスっと笑う。日記のようなブログでした。膨大な記事の中に、小学生時代に書いた記事までありました。あんなブログが書けたらな……ボクはそう思いま...
雑談

ブログの広告、なんか違う?

思い切って自分のブログから広告を外すと、束縛や拘束……呪縛のようなものから開放されたような……なんだかスッキリした気分になったのも、一年以上も昔の話。それまでご法度だった〝ちんこ〟を、俺の勇ましい戦士は……ひとり静かにたたずんでいる……なんて遠回しな表現など使わずに、ストレートに書ける幸せ。それは、己の持ち得る語彙の解放とも言えるでしょう。そんなに語彙など持ってないけど(汗) 広告代理店から提供されたアフィリエイトバナーを選んで、自分のブログに貼り付ける。それには、厳しい審査があるんです。言い換えれば、広告掲載は企業に認められたブログだけに許された権利。だからこそ、言葉のチョイスにも、慎重にな...
レビュー

ルックバック、見たよ(笑)

ルックバックに、X(旧ツイッター)がざわついていた。Amazonプライムビデオで配信が始まったからだ。女の子が机に向かう後ろ姿……知ってる。このイラストも、X(旧ツイッター)でバズっていた。いずれ、詳しく調べることになるだろうけれど……現時点でそれ以外、何もしらない。でもたぶん、それでいい。 ここから先は、若干のネタバレを含みます……。 何もしらないけれど、謎の興味が僕にはあった。これだけバズり散らかしているのだ。この作品には何かある。アマプラ入ってるし、1時間くらいのアニメだし……そんなぶらり散歩気分で、ブログを書きながら、本編をチラ見して。あっという間にエンドロールが流れてゆく───は……...
ブログ王スピンオフ

ゴムとガム

「マサヨシーぃ! 今夜はシチューよ」「やったー!」 この会話を最後に、かあちゃんは死んだ。轢き逃げ……いや。オレに言わせりゃ、殺人だ。かあちゃんの葬儀が終わってすぐに、オレは犯人探しを始めた。それは、十九歳になった今でも続けている。「マー君。もし、犯人を見つけられたとして、ひとりで犯人を捕まえられるの? どう頑張っても、小学生が大人の腕力には勝てないわ。ねぇ? 捜査は警察に任せて、友だちが通ってる道場を覗いてみない? 犯人探しは、強くなってからでも遅くないわよ」 小学生のオレに、姉ちゃんが言う。オレの身を案じての提案だった。学校帰りに道場へ通っている間、オレの身は安全だ。姉ちゃんに引きずられる...
小説の話

僕とサヨリに応援歌

───今日のお昼は、うどんを食うか? ラーメンか? それとも抜くか? そんな選択の連続が、日々の営みなのでしょう。その中には経験上、人生のターニングポイントと呼ばれる分岐点も含まれます。柄にもなく、無茶を承知で……僕が小説を書き始めたのも、知人からの連絡があったからです。その真実を知らなければ、僕は何も知らずに淡々と、出口の見えないトンネルの中で、ブログを書いたことでしょう。そして……サヨリ亡き後、このブログは存在意義をなくします。 自然消滅なのも当然の帰結で、そうなるはずの運命でした。人にも猫にも寿命があって、サヨリの年齢から換算すれば、それは遠い未来でもなくて。僕の頭も枯れてきて……何もな...
小説の話

猫が主役の物語、執筆状況の報告

この数日の冷え込みに、ついにカイロを買いました(汗) 写真は一昨年のサヨリですが、彼を主人公とした小説の、1話と最終話の原稿を相棒に送りました。ここだけが、飼い主視点の描写なのと、話が長いので書き終える必要性があったのです。だって、そうでしょ? 日にちを空けると雰囲気が変わってしまうので……これでようやく、落ち着いた気分になれました(笑) 進行状況として、全49話中、1話から6話と最終話を書いたところです。つまり、全体の7分の1というところの1万文字。このペース配分で考察すれば、7万文字から10万文字となるので、長編の括りになるのでしょう。 のんちゃんのブログ王の執筆をスタートしたのが、去年の...
雑談

田んぼで花柄ワンピ

昨今のテクノロジーの進化は目覚ましく、ネットニュースの文末に〝この記事はAIで……〟という表記を見ると、人が文字を紡ぐ意味などあるのかね? そんな気分にもなるものです。収益を目的としたブログでは、確実にAIの風を感じています。だって、そうでしょ? 僕のブログに、自動記事作成AIの広告依頼メールが来るのです。メールの文面を眺めながら、僕は苦笑くしょうしか知らないけれど……(汗) とはいえ、タイムパフォーマンスと効率化を求めるのなら、もし仮に、僕が経営者の立場なら。AI技術の導入は当然です。欲しいのは、個人の心に響く感動や、心に届く共感ではなく。大衆を動かす原動力とマネーです。その視点で考察すれば...
ブログ王スピンオフ

一大事

久々に喫茶グリムへ入店すると、オレを見るなりママが言った。「あら、イケメンちゃん。お久しぶりねぇ~。すっかり、元に戻っちゃって! ツクヨちゃんがイケメンちゃんに会えなくて。ずっと、寂しそうだったわよん。このぉ~、女泣かせぇ(笑)」 もう、十一月である。お盆に丸坊主にしたオレの髪は、すっかり元の長さに戻っていた。「あれ、サヨっちは?」 オレが店内を見渡していると……「お盆以来ですね。お久しぶりです、オッツーさん。三縁さよりさんは今日、新人賞の授賞式です。ツクヨちゃんは、お家でお留守番しているみたい」 のんちゃんが、カウンターの中で誇らしげに微笑んでいる。授賞式……? しまった、今日か。忘れてた…...
レビュー

中国製の万年筆

いつだったっけ? 月曜だっけ?……ワーちゃんから万年筆をもらいました。「はい、これ。書きやすかったから」 いつもそう、いつだってそう。ワーちゃんは唐突で、日常会話に主語がなく、僕の前には透明ビニール袋に包まれた、謎の万年筆があるわけで……これ、くれるの? そう、思っていると、いつもの言い訳のような……謎の構文を発します。「書きやすいんよ、これ。でも、中国のだから……突然インクが出なくなるけど、書きやすいと思います……」 お前は、どこぞのレジ袋かい? 彼女の言葉を要約すれば、中国製で急に壊れる万年筆だけど、書きやすいから使ってみなよ? どこのメーカーなのかは、私は知らん! ということでした。 キ...
小説の話

小説執筆、今後について

少し残った猫砂を同僚ワーちゃんに引き取ってもらい、猫のトイレを処分しました。愛された猫は、あの世で毛皮を着替えて飼い主の元へ戻るのだそうです。神様の気まぐれで、万が一、サヨリが事務所に帰ってきたら……その時、トイレが無かったら? そう思うと、トイレに猫砂を敷き詰めて、ずっと、そのままにしていました。サヨリがひょっこり帰ってくる……そんな現実などあり得ないのに、控えめに言っても、アホですな(汗) ぽっかりと空いた、サヨリのトイレがあった空間。ホゲーっと、そこを眺めていると、急にカレーが食べたくなったので、小説の続きを書きながら、コツコツとカレーを煮込みました。雉虎さん特製の無水カレーというやつで...
レビュー

ブルブル震える目覚まし時計を買い足した(笑)

サヨリが虹の橋を渡った数日後───目覚まし時計を買いました。振動するタイプです。思ったよりも、ダメージなんて……そうでもなかった筈なのに。眠れなかったり、起きられなかったり。軽く……睡眠障害のようになりました。つまり、新しい朝に、まったく自信が持てません(汗) 元々、前世はバンパイアか?ってくらの夜型で、めっぽう朝に弱い僕なので、目覚まし時計は振動式のをふたつセットして寝ています。その目覚まし時計は、5年ほど前に購入しました。あまりの目覚まし時計の衝撃に、動画を添えて詳しく記事にした感動を、今でも鮮明に覚えています。嘘偽りなく、この買い物は正解で、これで起きれぬはずがない(笑) ところが時の流...
畑の話

畑で採った、サツマイモの試し食い(2024)

みなさんは、冬の食べ物と言えば、何を思い浮かべるのでしょう? やっぱり、コタツでミカンでしょうか? 温かなコタツで食べるミカンはとても美味で、膝の上に猫でもいれば、胃袋も心も癒やされます。それは、日本の冬のイメージぴったりです。それともやっぱり、お鍋でしょうか? 家族と、同僚と、仲間たちと語らいながら、同じ鍋をつつき合う。これもまた、とても楽しいひと時です。 この冬は、もう少し先でしょうけれど、体が芯から冷える寒い夜。ふと……僕は、アニメのひとコマを思い出します。令和のサザエは、どうなのでしょう? 未だに、お魚くわえたドラ猫や、逃げるカツオの背中を、サザエは追い続けているのでしょうか? 若い人...