Mr.マリックとは何だったのか?

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エンタメ・テレビ

───人類が初めて超魔術を見た日、覚えていますか?。

アイドルの右手。握られた3枚のコイン。その1枚が左のグラスに瞬間移動───奇跡は日常を恐怖に変える。

───・・・?。

奇跡を見た人間はどうなると思う?。言葉を失うのだ。スプーン曲げ、念力、瞬間移動、予言と予知・・・。平成のお茶の間で起こった奇跡。BGMは『レッグズ(アート・オブ・ノイズ)』に決まってる。

純真無垢で矢追大好き日本人が、その奇跡にのめり込まないワケが無い。突如、木スペに舞い降りた天才、松尾昭。またの名を、Mr.マリック。その夜、超魔術ブームの幕が開けた。

───1989年(平成元年)の出来事である。

一度信じたら疑わない。疑う理由すら見つからない。それは聖夜にサンタを待つ子供のよう。マリックが登場するだけで跳ね上がる視聴率。それもある意味、超魔術。

───ハンドパワーです!。

その波にとんねるずが即反応!。木スペ後に続くみなさんのおかげです。ミスター・ノリックがフジと日テレとの化学反応を引き起こす。魔術に興味なき子供も巻き込み、超魔術ブームは一気に加速。「ハンドパワーです!」「きてます!」そのフレーズが日常会話で乱舞した。

テレビマン大喜び。

───全てはテレビの手のひらの中。

木スペ以前に火だねはあった。大人の男達の間から始まる小さな噂。Mr.マリックがテレビに登場したのは、大人の深夜番組「11PM」が先である。僕らもそちら組で、披露する超魔術も大人向けであった。

───そう、男のロマン、博打である。

だってそうでしょう?、パチスロ一振りで大当たり、競馬予想は全て的中。こんなの見たらギャンブラーの血が騒ぐ。昭和の男は皆博徒。カイジじゃ無くてもざわざわなのだ。

「あいつ、凄いぞ!」「あいつって誰?」「Mr.マリックだったっけ?」酒の肴に超魔術がプチブーム。

───神か、悪魔か、超能力か?。

今思えば、僕らはテレビの手のひらで、グイン、グインと転がされていた。けれども、そういうの全然嫌いじゃ無い。令和のテレビに夢のある話って、ある?。ちょっとした夢と浪漫が昔のテレビにはあったのだ。

───家に帰れば、まずテレビ。

Mr.マリックも、とんねるずの「みなさんのおかげです」も、僕らの青春の1ページ。それは嘘偽り無き事実である。しかし、超魔術ブームの元祖は15年前まで遡る。ユリ・ゲラーは更に強烈な爪痕を残す。テレビに映る謎の外国人、初めて見るスプーン曲げ、テレビに食い入る両親の顔。よく分からないままに、日本列島すら曲げそうな雰囲気と不気味な恐怖を感じた。当時の僕は小学2年だったかな?。

続きも書きたいのだけれど、今回は尺が無いのでまた今度(笑)。

───お昼のテレビで見たけど、Mr.マリックって人、昔は凄かったの?。セロみたいな感じ?。それとサヨリちゃん、元気?。

ジェネレーションギャップ砲が壊れかけの涙腺を直撃。今日もサヨリは元気です。よく分からないけど、心が痛くて視界が曇る。そっか、Mr.マリック知らないか…。浅倉南ちゃんも知らなそうだな…。

───そうね、そうね、知らないよね。今度、ブログに書いとくけれどセロって誰?、ドラゴンボールのピッコロじゃない方の緑のやつ?。

こんな事情でこの記事を書いた。なにはともあれ、二十歳そこそこのおバカな僕にとって、Mr.マリックこそが奇跡の人であった。

お笑い要素を組み込むまでは。神秘の超魔術の世界観が台無しだ。笑い担当はノリックに任せて、ずっと謎の人物でいて欲しかったと今でも思う。

ちなみに、学校で習った「奇跡の人」が指す奇跡の人とは、ヘレン・ケラーではなくサリバン先生の方である。

コメント

  1. ネコにスプーン、可愛い過ぎ!。いやはや、もうねぇ、思考がMr.マリックよりも、にゃんこに一点集中しちゃいました。本当にね、雉虎さんの描くイラストが大好きです(笑)。あ、そうそう、セロさん。私には、この方の方が衝撃的でした。だって、ポスターからハンバーガー出すんだもの。しかも、とっても美味しそうなんだもん。

    • ありがとうございます(笑)。随分と絵も描いてないので、何かを描いてみようかと思いました。調べれば簡単に分かるのでしょうが、セロって人を全然知らないいんですよね(汗)。ある時期から一気にテレビでマジシャンが増えてしまって、マジック自体に飽きてしまったのかもしれません。そんな僕でも「てじにゃーにゃ」は知ってますよ(爆)。

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