僕の整腸剤はサツマイモ
――いつ出るのかわからない。 他でも無い、うんこである。数万年に及ぶ人類の歴史の中で、これほど、日々、向き合う相手など僕は知らない。そのうんこ、胃腸に自信ありな僕だけれど、一週間ほど調子が悪い。貞子だってキチンと予定どおりに来てくれる。なのに、僕のうんこは我が侭である。シェフの気まぐれサラダくらい気まぐれに出ようとするのだ。そんなんじゃ、いくつトイレがあっても足りやしない。現場にトイレが無いと不安になる。それがここ最近のストレスであった。野良しごとの帰り道に我思う。 ――芋を食べよう、これっきゃない。 最近、ご無沙汰ぶりだったサツマイモを食べよう。同僚ワーちゃんが持ってきた、芽が出なかった芋が...