小説もいよいよ大詰め
相棒には済まないけれど、もう少し...。 書き終えた小説のチェック作業も残すところあと四話。滑り出しのプロローグは、最後まで決まらないだろうから、最後の最後に書くのだろう。それこそ、本番直前まで悩む気がしている。 ───水曜日にチェックした原稿を送ります。 その水曜日...つまり、昨日。相棒へ送るはずの原稿を送っていない。全く作業が進まなかったのだ。どういうワケだか、頭の中で霧が掛かったように思考が働かない。でも、それを伝えると相棒が心配する。それはもう、メッチャ、僕の体を心配するのだ。だから、ゴールが見えるまで沈黙した。 途中まで、原稿を送る手もあった。でも、直しているその先で、何かが...