2023-12

雑記・覚書き

2023年の大晦日

12月31日午後8時。 今年も残すところ4時間となりました。 皆様は、もう、年越しそばを食べましたか? ご家族団らんしてますか? 初詣はどこへ行きますか? 年末年始、お仕事されている方はお疲れ様です。皆様の2023年は如何でしたでしょうか? 我が家は平々凡々で、今日もサヨリは元気です(笑) 1年なんて、あっという間……ですね。 ジャネーの法則では、5歳児の時間の流れと50歳のそれとでは、10倍もの体感速度に差があるのだそうです。言い換えれば、50歳の人間が感じる10日は、5歳児の1年……ギャー!!!。 考えただけでもゾッとしますね(汗) 身をもって、それを感じていたはずなのに。バタバタしていた...
雑記・覚書き

竜とレディーボーデンと凧の話

───2022年、去年の寅とら年。 大空に浮かんだ雲に竜の姿を僕は見た。 それは、自家菜園を始めた初日の話。それを皮切りに、友人との距離が大きく縮んだ。友人は、僕のブログの読者であった。僕と友人との距離を縮めたのは、竜ではなくて畑の方。偶々偶然、友人が自家菜園をしていたのだ。その知識とキャリアは、プロの域に達していた。否、野菜の研究者と呼ぶべきか? 突然、始めた自家菜園。それに友人は、少し興奮気味だった。コロナ禍、桃畑、オカンの怪我……偶然の要素が重なって、畑に着手した僕だって驚きが隠せなかった。……こんなことって、ある? スタートが遅れた菜園で、トウモロコシの実を収穫する頃。突如、友人から小...
お知らせ

ブログ運営の未来

仕事と小説に徹した12月。事務所の中が、いい感じに荒れている。肌荒れ以上の荒れっぷり(汗) このままじゃ……年が越せない……だから、午後から事務所の掃除。 財布、鍵、スマホ、はさみ、ボールペン、食器などなど。こたつとデスクの上に散らかった小物がウザい。見える景色が美しくない。僕は無機質な空間が好きなのだ。全ての小物がノイズに見えた。 まずは、これから。 それぞれを所定の位置へ仕舞い込む。その後で、目に見える全てを雑巾で磨いた。僕は物を持たない主義である。だから、持ち物は少ない方だ。お掃除スイッチさえ入れば、2時間もあれば作業は終わる。今回は、中々に入らなかったスイッチだけれど。「ごめんね、ごめ...
PC・タブレット・スマホ

ポメラMD250で小説は書けます

小説連載も終えて、今日からブログは平常運転。さて、何を書こうかな? 記事ネタのストックは十分あって、今日もサヨリは元気です(笑) ブログ復帰1回目は、ポメラの話を書こうと思う。だってそうでしょう? 一年以上も酷使され続けたポメラである。僕はドSな使い方をし続けた。これだけ使い込んだのだから、ポメラが欲しいどこかの誰かの参考程度にはなるだろう。───なぁ、楽しんでくれたかい? この一文が、この響きだけを書きたくて...。 2023年3月。僕は友人に小説を書き始めた。他人様が読んでも面白くもなかろう……“のんちゃんのブログ王”という題名の小説を。後に“相棒”と呼ぶことになる見知らぬ人物と共に。これ...
小説始めました

のんちゃんのブログ王〝025 エンドロール〟

025 エンドロール 友だちと、家族と、恋人と……夜の動物園は賑やかだ。 その人混みに溶け込むように、俺たちの向かう先はシロクマだった。それが、彼女の二度目のおねだりだったから。「一緒にシロクマさんが見たいです……あ、嫌なら……ごめんなさい……ホッキョクグマの水中トンネルで、シロクマさんが間近に見られて、肉球が……あ、そんなの嫌ですよね……ごめんなさい」 二度目のおねだりは、のんの生声。これはもう、二度目の初めてのおねだりだと俺は思った。「そんなのお安いご用です」 俺は心の中で叫んだ。一億回だって、喜んで! 白い雪に反射したイルミネーションの輝きが、クリスマスムードを盛り上げる。余程、シロクマ...
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のんちゃんのブログ王〝あとがき〟

あとがき のんちゃんのブログ王を読んでいただき心から感謝しています。友人の誕生日からクリスマスまでの期間。皆様には、楽しんでもらえたでしょうか? それが、少し心配です(汗) 最終話を投稿し終えたクリスマス。この日のために、一本だけ残しておいたスティックコーヒーがあります。それは、相棒からの差し入れでした。そのコーヒーを味わいながら、ポメラに向かって文字を打つ。最後のお仕事が残っています... さぁ、あとがきを書かないと。 あとがきにならないあとがきを……。 書くのが好き、有名になりたい、小説家になるのが夢だから……小説を書く理由は人それぞれ。僕の理由はただひとつ。それが、友人の望みだから。リア...
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のんちゃんのブログ王〝024 エピローグ〟

024 エピローグ 全国的にクリスマスの朝。 彼氏のいない暇なウチは、ママの言いつけでコンビニに向かって歩いていた。クリスマスの朝に、納豆のおつかいだなんて……ムードも何もありゃしない。───何してるかなぁ……のんちゃん。 クリスマス色の街を歩きながら、ウチはのんちゃんのことを考えてた。のんちゃん、受験勉強で忙しいかな? でも、高校最後のクリスマスだから、のんちゃんウチに付き合ってくれる? ウチはのんちゃんを誘う口実を考えた。 親友と過ごすクリスマス。ケーキとチキン……そうそう、ツリーも飾らなきゃ。想像するだけでワクワクする。 今からでも間に合うよね……のんちゃん。───テテテテテ……。 信号...
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のんちゃんのブログ王〝023 のんちゃんのブログ王〟

023のんちゃんのブログ王 クリスマス。 幸運にも、今年のクリスマスは日曜だった。メールでのんに連絡を取ったのは、金曜日の夜である。クリスマス……のんにだって予定があるかもしれない。そんな日に「君に会いたい」ってのも非常識で、どうかとも思った。でも、のんに俺の気持ちを伝えるのはこの日しかない。そんな気がした。土曜日、のんからの返事はなかった。半ば諦めかけた夕方。待ちわびたメールが届く。のんからの返事だった。 メールを開く瞬間、脈打つ心臓の高鳴りが痛かった。───こちらこそ、よろしくお願いします。うれしすぎて、お返事が遅れてごめんなさい。 この子は、うれしすぎると連絡が遅れるのか……。「サヨ! ...
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のんちゃんのブログ王〝022 手紙〟

022 手紙───俺の小説が、みんなに認められた! 喜びに酔いしれている俺を置き去りに、アケミは次のステージへ進んでいた。「もう、何、言ってんのよ。遊んでる暇なんてないのよ。これからが忙しいの! 入稿準備よ、入稿準備! もう、あんた、分かってる?」 分かってない。「はい、みんな。赤入れ原稿見せて!」 不安げな俺に向かってアケミが怒鳴る。「サヨちゃんは、邪魔!」 荒げた声に感動の涙が引っ込んだ。これから何が始まるというのだ? この場面にBGMを流すなら、運動会の“クシコス・ポスト”あの曲だ。赤組頑張れ、白組負けるな! もう、これはリレー直前の様相である。「これから何やんだよ、アケミ?」 俺の素朴...
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のんちゃんのブログ王〝021 俺の小説〟

021 俺の小説 ブログで小説を書く。 その手法に切り替えると、執筆速度が一気に上がった。今までどおりの調子に戻る。どこまでも書ける気がした。これでいいのか? そんなの知らねぇ。これまでブログで培った、俺のすべてを小説にぶつけた。ワクワクしながらカブトムシの記事を書いた頃のように。なんだよ、もう楽しいじゃん(笑) その翌週。 俺は、最後の小説を桜木に手渡した。前回の審査から、俺と桜木の間に会話はなかった。そして、最終審査の日。俺は初めて桜木に頭を下げた。「桜木。お前の真意は理解したつもりだ。これで最後の審査をお願いします」 深々と、俺は桜木に頭を下げた。「分かりました。最後は僕ひとりで判断しま...
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のんちゃんのブログ王〝020 じいちゃん〟

020 じいちゃん 3度目の審査の帰り道。 俺はじいちゃんの畑に寄った。オッツーからの助言もあって、じいちゃんと話がしたくなったのだ。俺には、じいちゃんに悩みを打ち明けた過去があった。───ブログをやめたい……。 そう、愚痴った日。 俺は中学卒業を間近に控えていた。俺の愚痴に、いつもトボケたじいちゃんが真顔になった。「三縁も春には高校生か……」 そう言って、じいちゃんは黙り込んでしまった。しばらくの沈黙の後、決意したように口を開いた。「この話は、ワシとお前だけの秘密じゃぞ。約束できるか?」「……」 俺は無言で頷うなずいた。 小春日和の畑のベンチにふたり並んで腰掛けると、じいちゃんは遠い昔話を語...
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のんちゃんのブログ王〝019 最高の裏切り〟

019 最高の裏切り この一週間、俺は休む間もなく小説と格闘していた。人間の脳は、限界を超えると安全装置とやらが働くらしい。水曜日、俺は人生で初めてそれを体験した。何も考えられなくなったのだ。───どうなった? 俺の頭……。 予期せぬ脳からの急ブレーキに混乱した。こんなの初めて。まったく頭が働いている気がしない。もう、何も考えられない。俺はその感覚に恐怖した。「俺の頭がこんなんじゃ、今日の更新が不能になるかもしれないぞ……」 その恐怖の矛先は、小説ではなくブログに向かった。俺が最も恐れているのは、ブログの更新が止まることである。 ブログだけは絶対に止められない。のんは心配性なのだ。更新が止まれ...
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のんちゃんのブログ王〝018 敗北〟

018 敗北「地の文、台詞、心理描写、情景描写。そいつをどうにかしなさいよ! あんたのはね、分かんないところが多いのよ! 文法がメチャクチャなのよ。 まぁ、そのプロットは面白いけど」 なんだかよく分からんが、アケミの怒りのひとつひとつを思い出しながら、俺は土日返上で手直しをした。何ひとつ、エピソードが加わらないのに、文字数だけが伸びていく。それは足りない描写と台詞を足した結果である。アケミから見れば、讃岐弁主体の日本語文法はメチャクチャなのだろうけれど……。 そんなワケで書き直し。 というよりも、読み直すとアケミの指摘がおぼろげながら見えてくる。アケミの助言を要約すれば、もっと詳しく書けってこ...
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のんちゃんのブログ王〝017 男の気持ち、女の気持ち〟

017男の気持ち、女の気持ち 小説を書く。 そうは言っても、俺には致命的な欠陥がある。小説クラスの長文が書けないのだ。これでも六年間、毎日ブログを書き続けた自負もある。だから、文字数伸ばしくらいなら手慣れたものだ。無理をすれば、俺にも長文くらい書けるだろう……でも、書けない。 書けないというよりも、文字数を伸ばすと間延びするのだ。言葉のリズムが間延びして、ノイズが入ってテンポが崩れる。そうやって書いた文章を、後で読み返すと気持ちが悪い。自分で書いた文章なのに嫌になる。 ならば、登場人物を増やそうか? その回避策も考えた。物語に新たな要素が加われば、文字数は勝手に伸びる。でも、それにも問題があっ...
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のんちゃんのブログ王〝016 人類滅亡〟

016人類滅亡───ひとめ、あなたに。 このメッセージが俺の心臓を激しく揺らした。彼女に会いたい。だた、それだけで旅に出た。二度と生きては戻れない。そんな片道切符の旅であった。 やがて地球に隕石がぶつかる。そして、あっけなく人類の歴史は幕を閉じるのだ。人類滅亡の日まで、あとわずか……。 交通機関は停止した。食料とガソリンの供給も途絶え、頼みの綱のネットも死んだ。ネットの死により、彼女との連絡の道も閉ざされた。それでも俺は、ふたりの仲間と共に旅に出た。今、俺は彼女の街を目指している。 出発の朝。空は抜けるような青さだった。きっと彼女も同じ空を見ているだろう。だってそうだろ? 空はどこまでも繋がっ...
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のんちゃんのブログ王〝015 放課後クラブ〟

015放課後クラブ 桜木は、俺のベッドの上で小難しげな本を読んでいる。アケミはチュッパチャップスを口にくわえながら、スマホで動画を鑑賞している。きっと、あれだB……いや、書くのはやめよう。 オッツーはツクヨと格闘ゲームの対戦中。ゆきは趣味の編み物だ。きっと、これはゆきパパへのクリスマスプレゼントになるのだろう。庭の噴水のためだ、頑張れよ! このカオスの中に、わずか十歳のツクヨが溶け込んでいるのも不思議である。それにしてもだ。たった六畳の部屋に、これだけの人間が入るものだ。彼らには、きっとパーソナルスペースの概念などないのだろう。どう見ても家族である(笑)「プレゼントに小説だなんて、かぐやちゃん...
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のんちゃんのブログ王〝014 オッツーの変身ベルト〟

014オッツーの変身ベルト───はじめまして、ゆいです。ぶしつけですが、折り入ってカブトムシさんにご相談があります……。 旅乃琴里たびの ことり、桜木、のん、そして───ゆい。 揃いも揃って、俺に小説を書けと言う。正直、俺は困っている。書くべきか、書かざるべきか。そもそも、俺に小説が書けるのか? いや、書けないに決まってる。 今の俺の実力。それを総動員しても、書ける気がまったくしない。クリスマスまでの時間もない。ツクヨに作ったお話とはワケが違う。文字数の壁もある。小説に必要な文字数は、俺の書く記事の五十倍だ。下手すりゃ百倍。絶望的な文字数に腰が引けた。どう考えても無理ゲーだ。 プロットすら思い...
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のんちゃんのブログ王〝013 後悔〟

013後悔「ふ~」 今までの秘めた願いをメールに書いて、サヨリに飛ばした数分後。部屋の片隅で俯うつむきながら、のんは大きなため息をついた。勇気を出したお月様への願いごと。のんはそれを心から後悔していた。サヨリへの初めてのおねだり。月に手を伸ばした自分が、急に怖くなったのだ。☆☆☆☆☆☆ なんかねぇ、書いちゃった。 なんかねぇ、おねだりしちゃった。 いつか、あなたの小説が読んでみたいの。 それをずっと言いたかったの。初めてあなたのブログを見た日から。消えちゃったけど、カブトムシが炎上した頃から思ってた。自分では気づいていない、隠れたお月様の才能を。わたしは、ずっと伝えたかった……。 昨日、わたし...
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のんちゃんのブログ王〝012 願い〟

012 願い 俺のブログはたまり場だった。 俺の記事など大喜利のお題にすぎない。本文よりもコメントが長文。そんなブログも珍しい。俺のブログに旅乃琴里たびの ことりが降臨してから、ブログの舞台はコメント欄に奪われた。それでも俺は楽しかった。それを、みんなも楽しんでいる。だから、上出来なのである。ただ喜んでばかりもいられない。人の集まるところには、必ず悪も集まるものだ。 正義の味方、オッツーよ。ここは、お前の出番だぞ(笑)───広告掲載しませんか? しませんよ。───儲かる方法を知りたいですか? お前が儲かる話でしょ? そんな悪徳業者からのお誘いコメントも日常だ。きっと、俺の記事も読まずにコメント...
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のんちゃんのブログ王〝011 かぐやちゃんとお月様〟

011 かぐやちゃんとお月様 毎日、文字を介して会話をしている人がいる。顔も知らない、声も知らない。住んでる場所も、ホントの名前だって何も知らない。知っているのは〝のん〟という、HN(ハンドルネーム)だけの女の子。 初恋と呼ぶには幼くて、友だちと呼ぶには遠い人。その距離は縮まることなく、俺たちの関係は平行線を辿っていた。読み手と書き手。ただそれだけの関係だ。中学から、それだけが繰り返されている。その中で確信したことがひとつあった。───のんは可愛い。 見たことないけど、とても可愛い。そう、俺は勝手に思ってる。のんは俺のブログに足跡を残した。のんとは、中一の秋からの付き合いである。まぁ、実際に付...