「下手っぴ。」
「分かってるわ。」
「何でもブログネタにする貪欲さは評価に値しますが、お父さん。これは世に出しちゃダメでしょ?。」
「分かってるわ、だがしかし!。」
「だがしかし?。」
「あえて出す!。」
ダイソーの樹脂粘土で招き猫
「確認のために聞きますけれど、お父さん。これ、猫ですよね?。」
「猫、猫だよサヨリちゃん。分かってくれてうれしいな。招き猫1号です!。」
「えっ?。違うでしょ、招き猫とは違うでしょ?。招き猫はこんなヤツでしょ?。」
「だって、こいうのはみんな作ってるから。それに、お父さんにとっての招き猫はサヨリちゃんだから。サヨリちゃんってこんな形じゃないし。千万両も持ってないし。」
「でも、粘土の猫って招いてませんよ。どこが招き猫なの?。」
「招いてるじゃん。左手上げてるじゃん。」
「うわっ、ホントだ。地味に招いてますね、お父さん。でも、顔がムーミンみたいですよ。お顔が長すぎです。」
「良いよ別に。はっきりカバって言ってもらっても構いませんよ、サヨリちゃん。そんなの分かってるから。」
「まぁまぁ、そんなに落ち込まないで、お父さん。この猫はどうやって作ったの?。」
「飴職人さんの動画を参考にして、ダイソーの糸切りばさみと串で作ったよ。串はおでんにささっているようなやつね。」
「あれ、マジでやったんですか?、お父さん。冗談かと思っていました。」
「粘土をパーツに分けて作る方法が主流なのだけれど、そう作ると耐久性はどうかのかな?。って思って。飴職人さんの作り方だったら接着部分がゼロだから耐久性がありそうでしょ?。それと、短期決戦向きな作り方でしょ?。」
「短期決戦?。」
「飴職人さんって時間との戦いなんだよね。1作品あたり3~5分以内で造形を完了させているんだよ、サヨリちゃん。何とかそれをモノにしたいと思ってね。」
「飴職人さんのスピードで、こんなんじゃない完成された猫が出来れば魅力的ではありますね。」
「こんなんじゃなくって悪かったね、サヨリちゃん。初めてなのだから多目に見てよ。」
「まっ、何事も努力の積み重ねですからね。がんばって下さいにゃ。ところで、これを作るのにどれくらいの時間が掛かったの?。」
「う~ん、2時間位かな?。」
「痛いにゃ、遠い道のりですにゃ・・・。」
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