「猫の時計ですね、お父さん。それもまた、あそこからやって来たのでしょ?。」
「随分な言い方だね、サヨリちゃん。あそこは正解だけれども、『また』という言葉には棘があるね。」
「おばちゃんも、自分で写真を撮れば良いのに。お父さんばっかりに撮影を押し付けてボクは不愉快です。やっぱりOIDENYAIの壇蜜さんにしてやりましょうか?(※「おばちゃんからのクレームが、「おばちゃん」だった件」参)」
「でもね、そうするとサヨリちゃんのマフラーとか、サヨリちゃんの衣装とか、新しいのがもらえなくなるよ。それでも良いのかな?。」
「まぁ、それは困りますけれど…。ところで、その時計は何ですか?。何か名前があるのでしょう?。」
「これはね、トールペイントと言ってね、アメリカの装飾技法なのだけれども、元々はヨーロッパの伝統的な装飾技法なんだ。お父さんも詳しくは知らないけれど、ハンドメイドの世界では人気らしいよ。」
「えっ、誰が描いたのかは知りませんが、そのニャンコは手書きなのですか?。」
「という事になるのだろうね。でもね、OIDENYAIのおばちゃんには、そんな技術は微塵も無いから、技術の欠片も無いから、高倉健と一緒で自分は不器用ですから!。きっと、どこかの手作り職人さんから預かって来たのだと思うよ。そして、それは100%正解だよ。」
「手作りだったら、手間暇掛かっていそうですよね。でも、それって、きっとお高いんでしょ?。時計も付いていますからね。」
「販売価格は、8,200円って言ってたかな?。それが、高いのかも安いのかも、お父さんは知らんけどね。それと、電池は付いてないみたいだよ。これ重要。」
「電池、無いんだぁ~。電池が…無いんだぁ~。時計の針が…回らない…。」
「電池無いを2回も言ったね。サヨリちゃん、どれだけ電池にこだわってるの?。電池に。過去に電池と何かあったの?。」
「ボクと電池との因縁ですか…?。まぁ、それは、大したお話ではありませんから。気にしないで下さい。」
「気になるわ。メッチャ気になるんですけどーーーー!、因縁って何だよ?。」
Related Posts