「一気に三匹増えましたね、お父さん。」
「黒い粘土が全然減らないから黒猫を作ってみたよ、サヨリちゃん。」
「サヨリベーカリーが一気に活気付いたようですね。でも、」
「でも?。」
「このニャンコは可愛くないですね。特に真ん中の子ですけれど、もはや猫ではありませんよ。」
「うぐっ!。」
粘土で作った黒猫たち
「可愛く無いのは分かっていたよ。残念だけれど、その通りさ。」
「最初の子みたいに作れば良かったのに。どうしてそうなった?。」
「黒猫の目って、黄色に黒が多いみたいなんだよね。だから最初に目を作ったんだよ。その時点で嫌な予感はしていたのだけれど、作り始めたら止まれなくなったんだ。だって、粘土が固まるまでが勝負だから。最初の子と同じ頭の形にしていたけど、どうにもアンバランスだったからね。急遽、今の平べったい形に変更したよ。」
「体は随分とスリムですね、お父さん。」
「黒猫のイメージはスリムなボディに細長いシッポ。お父さんの頭の中では、そうなっちゃってるから体のラインはそうなりました。」
「前の子もそうでしたけど、みんな空を見上げていますね。何か意図でもあるのでしょうか?。」
「お父さんが作るニャンコは、見上げる姿勢にしているんだよ。フェイクフードと一緒に撮影すると、見上げた姿勢が絵になるからね。それに、どんな猫でも見上げている顔は可愛いから。」
「にゃるほどね〜。作り易いという理由では無かったのですね。」
「そういう事。」
餡子猫の話
「ところで、『黒猫が過ぎると不吉の知らせ』ってあるじゃ無いですか?、お父さん。その別の解釈って知ってます?。」
「聞いた事があるような、無いような…。お饅頭とかに入ってる餡子(あんこ)の話だったかな?。そうそう、餡子猫だっけ?。」
「無駄に何でも知ってますね、お父さん。そう言うところがいけ好かないんですよ!。」
「マツコデラックスか?。」
「昔は餡が貴重で、黒猫は餡子が黒い事から餡子猫(あんこねこ)と呼ばれていたそうです。古来、黒猫は幸運の象徴だったんですね。餡は高価な物だから幸運の象徴。目の前の幸運に素通りされたから可愛そうだって思われたそうです。」
「それが巡り巡って、現在のような意味で捉えらるようになったんだよね。黒猫可愛そう、可愛そう黒猫。」
「ところで黒い粘土は余っていますか?、お父さん。」
「あるよ〜、山ほどあるわ。」
「だったら餡子猫を作って下さいよ。」
「そうだね。餡子猫がどんなだか分かんないけど、饅頭と黒猫をミックスして考えてみるよ。」
「それと、顔は可愛くして下さいよ!。」
「うぐっ!。」
最後に『キジとら』からのお知らせです
今のおススメは記事は「コロッケ、とんかつ、エビフライ!粘土で揚げ物の衣の作り方」だよ❤
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