「美味しそうですね、お父さん。新作ちゅーるですか?。早く食べたいニャン。」
「熱くなっているところ申しわけないけどサヨリちゃん。これ、食べられません。粘土だから。」
「ガーン!。」
ダイソー 樹脂粘土(30g)買ってきた!。
「これが噂の粘土だよ。樹脂粘土って言ってね、これで色々作れるのさ。ふっ、ふっ、ふっ。7色あったから全部買ってきたよ。」
「食べられもしないモノに興味を示すほど、ボクはお気楽さんではありませんよ、お父さん。それと粘土は小学生低学年までが遊ぶものです。オジンに粘土は似合いませんにゃ。電話鳴ってますよ、ボクが出ますか?。」
「粘土をバカにしちゃなんねぇ〜だ。粘土の神様のバチが当たるでよ。おらぁ〜おっかなくって、そんな事は言えね。それと、おらの電話に触るんでねぇ!。」
「まんが日本昔ばなしかい!、市原悦子さんのモノマネが全然似ていませんよ、お父さん。ところで、樹脂粘土で何を作るの?。」
「決まってるだろ、サヨリちゃん。キミだよ、キミを作ってみようと思っているんだ。」
「簡単に言いますけれど、お父さん。ボクかぁ〜難しいよぉ〜。だってキジトラですから。どうです?、この複雑なタビー柄。こんなの出来っこありませんよ。」
「お父さんを買い被っちゃダメだよ。リアルキジトラなんて一生かかっても作れないわ。こっち、こっちのサヨリちゃんを作るのさ。」
「下手絵の方ですか。落書きの方なら出来そうにも思いますよ。」
「いちいちトゲのある言い方をするね。とは言っても粘土なんて小学生以来だからね、サヨリちゃん。まずはプランを立てます。」
「オー!、ご利用計画的にですにゃ?。」
「金貸しと一緒にすんな!。」
ダイソーの樹脂粘土でサヨリちゃんを作ろう計画
「これは壮大な悪だくみですよ、サヨリちゃん。誰にも言っちゃだめだかんね。」
「小学生のような口ぶりですね、お父さん。目がキラキラしていますよ。でも、なんで粘土なの?。」
「来年のカントリーフェスタに出してやろうかと思ってね。おいで姐さんもクチュリ姐さんも出店予定なのですね。」
「お父さんもお店出すの?。」
「出さね〜よ。モノだけ並べてもらうのさ。」
「でも、そんなの売れるの?。30gしかないのにコスパが悪くはありませんか?。」
「ググッ!。」
「あ〜泣かない、泣かない。で、ボクを作る手順というのを教えて頂きましょうか?。」
「まずは、こっちの粘土でサヨリちゃんを三次元立体化します。この粘土は石粉粘土と言って強度が高いんだ。石粉粘土でシリコン型を作る型を作るんだよ。」
「村の時間の時間でございますみたいで分かりにくいですけれど、要するにシリコン型を作るための粘土ですね、お父さん。」
「そうそう。シリコン型を作っちゃえば大量生産が可能だからね。ふっ、ふっ、ふっ。」
「原盤があれば大量生産が出来るって、なんか偽札工場みたいですね。胡散臭さ倍増ですよ、お父さん。」
「で、いつから作り始めるの?。」
「今でしょ!、って言いたいところなのだけれど、粘土の知識が全くないから。知識ゼロだから、Amazonで本をお取り寄せしています。」
今回、お取り寄せした3冊の粘土の本
- ねこひねり―粘土でつくるダジャレ猫
- ネコデコリーニャ 粘土で作る可愛いネコ
- 粘土でつくる かわいい猫・ねこ・ネコ (NHKおしゃれ工房)
「う〜わ!。猫の粘土の本というのが既に存在していましたか。」
「カントリーフェスタ in 香川 の開催は来年の6月なんだって、サヨリちゃん。だから型の型作りに2ヶ月くらいで、あとは大量生産やっちゃうよ〜!。」
「儲かりますかね?、お父さん。ボクのがま口の中身にお金が貯まりますかね?。」
「そりゃもう、ガッポガッポだよ。」
「ボクの肖像権はボクですよね?。」
「あたり前田のクラッカー!。」
「という事は夢の印税生活がおくれますね、猫なのに。」
「ねぇ〜、猫だけど。儲かったら、来年の夏はクーラーを入れよう!。」
「まさに、壮大な悪だくみですね、にゃ、にゃ、にゃ。」
「それとね。」
「まだ考えているの?、お父さん。ショッカーの大首領みたいですにゃ!、ワクワク。」
続く…。
Related Posts