「ドーナツの型ですね、お父さん。今日は猫は作らないの?。」
「今日はダイソーでアクリル絵の具を買ってきたんだよ、サヨリちゃん。いきなり猫で絵の具を塗るのが怖いから、ドーナツで試そうと思ってね。なので、今日はドーナツを作るよ。」
「つまんにゃーい。」
ドーナツは、色塗りのお試し用
「アクリス絵の具は良いのですが青色が見当たりませんね、お父さん。」
「青色だけが無かったんだよ、サヨリちゃん。でも、サヨリちゃんに青は無いから問題ないでしょ?。」
「猫型ロボットじゃないですから、青が無くても大丈夫そうですね。」
「なんだかんだ話している間に、サヨリちゃん。出来たよドーナツ。このどーなつのかたはシリコンじゃないから、こんな道具が無いと型から外すことが出来なかったよ。写真は石粉粘土を固めているところだよ。」
「で、型から粘土は取れたの?。」
「2時間くらい放置して粘土を型から外したよ。」
「どうでも良いですけれど、お父さん。仕事が荒いですね。」
「いやいや、この型から取り出すのが大変だったんだよ。石粉粘土が固まったら、ドーナツを磨いて形を整えるよ。目的は色を塗ることだけれだからね。どんな仕上がりになるのか見るだけだから。」
「色を塗り終えたら完成ですか?、お父さん。」
「最後につやだしニスを塗って完成です。」
「ダイソーでニスが見つからなかったら、ホームセンター(西村ジョイ)で買ったんだ。粘土細工用だから大丈夫だと思うよ。」
「何から何まで初めてだから全然先が見えませんね、お父さん。」
「ドーナツでひと通りの工程を体験できるからね、粘土ドーナツが出来たら猫の完成イメージも涌いてくると思うよ。」
「なにはともあれ作って見てからのお話ですね。」
「そういう事だよ、サヨリちゃん。」
「ところで、ボクの出番がありませんが?。」
「だって、コタツの中から出てこなかったじゃない。一応、声は掛けたんだよ、サヨリちゃん。」
「起きるまで、本気で起こしてよ!。」
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