「残像拳!!。」
「どうしたんだい?、サヨリちゃん。動きが速すぎて残像しか見えないよ。何かいい事でもあったのかい?。」
「赤いヤツは、ボクの敵です!。なので、ロックオンしているのですよ、にゃん像拳!。」
「ハンドスピナーで遊ぶ猫の動画を沢山見たのだけれど、キミはあからさまに敵視しているよね。最初は手で撫でで遊んでいたのに。喧嘩でもしたのかな?。」
「あの頃は良かったですよ。赤いのもそれなりに回っていましたからね。でも、ここんところ。」
「ここんところ?。」
「ブォーンって雄叫びを上げながら回っているのです。もはやこれは宣戦布告の狼煙が上がったとボクは判断しました。なので、赤いのは攻撃対象です!。」
「あわわ…。それはお父さんが悪かったよ、サヨリちゃん。ブォーンっと回すと喜んでくれるかなって思ったのだけれど、余計なお世話みたいだったね。これからはゆっくり回すから、仲良くしてよ、赤いのと。」
「え?。」
「え?。」
「ブォーンって回ってないと、面白くないでしょう!。ジェットコースターがゆっくり動いたら、怖いだけでしょ?。ハンドスピナーは、豪快に回すから価値があるんです。」
「怖いから、サヨリちゃんは大暴れしてたんじゃないの?。」
「お父さんは、怖くないジェットコースターに興味が持てますか?。」
「お父さんは、ジェットコースターそのものが信じられないから。どちらも興味は無いよ。取り敢えず、ジェットコースターから離れようっか。」
「では、怖くないお化け屋敷に価値があるとお思いですか?。」
「あぁ。ジェットコースターもお化け屋敷も興味ないから。誰に頼まれても乗らないし行かないから。」
「にゃーーーー。壇蜜さんからのお誘いでも?。」
「それはそれ!、これはこれ!。」
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