「これ、マックですよね?、お父さん。」
「マックですけど、サヨリちゃん。マクドナルド期間限定月見バーガーシリーズの中でも1番高級な満月チーズ月見が入っているんだよ。」
「でもどうして、マックがここに?。いつ買い物に出かけたの?、お父さん。」
ねこの被り物と引き換えに、二代目 月見バーガーがやって来た
「先日さ、奇譚クラブのガチャガチャを貸し出すって記事(【奇譚クラブ】かわいい かわいい ねこハロウィンちゃん まじょ【猫ガチャ】参照)を書いたでしょ?。その記事を読んだ知り合いの娘さんがさ、自分ちの猫ちゃんにも被せてみたいって言い出してね、キジとら事務局に『まじょ』を取りに来たわけ。」
「あっ、一瞬やって来た人ですね、お父さん。」
「そうそう。その人からの差し入れがマックの月見バーガーなのです。この場をお借りしてお礼申し上げます。」
「・・・・・・。」
「って、おーい、めっちゃ狙ってるやろ?。お父さんの月見バーガー。」
「そんな事はありませんよ。香りを、臭いを嗅いでいるだけです。危害を加えるつもりはありませんから。大丈夫、ボクを信じて下さい。」
「サヨリちゃん、キミを信じて袋から出してみたよ。まだ、袋の中にはポテトが入っているのだけれど、キミの真のターゲットはポテトなのはお見通し。だから絶対に出さないよ、ポテト。」
「ケツっ!。」
「じゃ、サヨリちゃんにフタを開けて二代目 満月チーズ月見の中身を見せてあげよう。行くよー。」
「お父さん、ホームページの写真と随分違ったビジュアルですね。これ、偽物じゃないですか?。写真と違ってペッターンってなっていますよ。マコドナドロのハンバーガーですか?。」
「何だよマコドナドロって?。マクドナルドは見本と実物が全然違うので当たり前なの。何度もマクドナルドのハンバーガーを食べて来たけれど、一度でも見本写真以上のクオリティに出会った事が無いわ。これがマッククオリティなのさ。」
「そうなんですか?。でも、町の喫茶店や食堂でこんな事されたら怒られますよね。激怒対象ですよね?。」
「そうだとは思うのだけれど、サヨリちゃん。マクドナルトはアメリカの企業だからね。そういうの、日本人はとっくの昔に諦めているんじゃないのかな?。角度を変えると玉子もチーズもベリーハムだって見えているよ。」
「お味の方は如何でしょう?。お父さん、昔はマック好きだったのでしょう?。これまでのハンバーガーと比べて特別な味の変化はありますか?。」
「うーん、どうでしょう?。」
「長島茂雄のモノマネなんて、今時、誰も分かってくれませんよ、お父さん。」
「そうだね、予想通りの味だったよ。可もなく不可もなしってところかな。ところで今日は、袋の中に頭を突っ込まないんだね?。」
「そんな事するわけ無いでしょ?。はしたない。」
「今日は袋に頭を突っ込まないんだ。いつも被っているだけに、何か寂しい・・・。話は戻るのだけれど、サヨリちゃん。バンズが良くなったような気がします。以前のものよりもふんわりしている気がします。玉子にチーズにハンバーガーなので、ボリュームはたっぷりだから、1個食べると十分満足できますよ。逆にポテトが余分で食べるのがしんどかったです。それと、ビーフパティの存在感が薄く感じられたので、ビーフパティのボリュームを増やすか、玉子やチーズやベリーハムを薄くした方が良かったような気もするね。全体的に大味なのは、マックのお家芸なので仕方がありません。しかし、このレベルに味を持ってきてしまうと、ビジュアル要素のグレードアップが望まれますね。頂いておいて何ですけれど、最低でも見本写真のレベルの姿をしたハンバーガーが食べたいです。感想は、ざっくりこんな感じで良いかな?、サヨリちゃん。」
「・・・・。」
「どうしたのかな?、サヨリちゃん。」
「・・・・。」
「やってんじゃん。」
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