仔猫を11匹保護。キジトラ・黒猫・白猫・ハチワレ・ロシアンブルー・・・全部乳飲み子。仔猫で溢れ返った段ボール箱を持ち帰る。これだけの大所帯、ミルクを与え続けないと。休んでいる暇など無い。わが家の猫様は二階で嫁と寝ている模様。いつもは引き取りに二階にへ上がる。だけど、今夜はそこで寝てもらおう。そう思って、仔猫の授乳に悪戦苦闘している矢先、わが家の猫様が嫁を引き連れて降りて来た。ドアを開けると猫玉が11個。ゴーシャスな美声で泣いているわけで・・・。あ~嵐の予感しかしない・・・。
先住猫VS11匹の仔猫
「何それぇ~。もう、どうするん。」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!思った通りのリアクション。はいはい。分かってます。分かってますって。分かってますから。
「大丈夫。金曜日に保健所行くから。」
しれっとした顔で言うたった。海猿じゃないから。
「みんな、生きて帰るんです!」
なんて言えないから。
今の段階では、皆まで言わすな、2日後には保健所行くんだから。この子ら全員天使になるんだから。そっとしといてやオーラ全開でバリアを張る私。
嫁の反応は予測出来るけど、猫様の反応は予測不能。それだけに気になる。だって、先住猫は去勢を張るって言うじゃない。こちとら、コンマ数パーセントに望みを賭けてるんでぃ。テレビの動物ニュースでやってるでしょ?。
ビックリ仰天!仔猫を我が子のようにお世話する先住猫!!!。
たまに見る、こんな見出しに期待しちゃうじゃない?。
で、今回の主役猫。君だよ君。そっと、段ボールを近づけてみる。猫特有の動きで段ボール箱を嫁の腕の中から見つめる先住猫。仔猫の存在を確信した瞬間、
シャー!!!
って言ったね。二度も
シャー!!!
って言ったな!。うちの子、お世辞じゃないけど普段は大人しい良い子。それが、
シャー!!!
って。こっちはガッカリだよ。そんな猫じゃYahoo!ニュースの見出しを飾れないよ。早々に嫁の部屋にお引き取り頂きました。あっちでシャーシャーシャー、手元でニャー。写真が無いのが残念です。
さて翌朝。
例によって、二階から嫁を引き連れ降りて来た先住猫。二階には彼のおトイレが無いので膀胱が膨らんでいたらしく、すぐさまおしっこタイム。猫のトイレの最先端にいつものスタイルで座り込みいつもよりも長く放尿。その間、凄い目つきでこっちをガン見。我が子ながら恐怖を感じた。でもね、でもねぇ~、少しは慣れたでしょ?。この子たちこんなに小さいんだから。
君の方が絶対強いって。スカウター要らないくらい戦闘力に差があるって。君はベージタ、こっちはヤムチャ。いや、それ以上の差があるから大丈夫だって!。
仔猫を一匹差し出した瞬間、
シャー!!!
ってやっぱり鳴いた。こっちは別の意味で泣いた。全米だって泣くよ、この展開。
さらにその日の夜、再々チャレンジするも、
シャー!!!
翌朝も、
シャー!!!
その夜には全ての仔猫は新しい里親さんちの子になったので手ぶらで帰宅。少し寂しいけど大丈夫。私には猫様が家にいるし。
だから今夜は、私自ら先住猫を引き取りに。仔猫が蠢いている筈の私の部屋。猫様は部屋の半分から奥へは行こうとしなかった。けれど仔猫が居ない空気を察知して部屋中探索したらこんな顔してた。
なんで?。あいつらもう居ないの?。キョトンとした顔をした後、おもむろに自分の頭を私の足に擦り付けて来た。それがもう、可愛いったらありゃしない(笑)。そんなに寂しかったのかぁ~良い子だねぇ~。しばらくの間、猫様は頭を私に擦り付けた後その場を立ち去った。そして、いつものパーソナルスペースの距離を取る。手を伸ばして微妙に届かない距離は私と猫様との物理的な微妙な立ち位置。でも、心の距離は、それよりも遠い。そこでハタと我に返った。この子、寂しいんじゃなくってマーキングしやがってたんだな。やっぱり猫だ。
さて今回、11匹の猫をそれぞれ引き取って頂いた里親様には深くお礼申し上げます。里親様のほとんどのご家庭には先住猫様がいらっしゃいました。そう考えると、わが家の猫様の行動には頭の下がる思いです。わが家で二晩過ごした11匹の仔猫たち。一日も早く新しい家に馴染んでね。
バイバイ(笑)。
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