猫が逃げた!
我が家の猫様、以前は室内と野外を自由に行き来してました。
ですが、猫ノミ事件以来は完全室内飼い。
その猫様が脱走したという情報を家族から聞かされて顔面蒼白。
だって、首輪に紐をつけてまま逃げたと言うのです・・・・。
プロファイリング開始!
息子の証言によると、
午後7時までは家でくつろいでいたそうです。
現在の時間は、午後10時半。
すでに3時間半、首輪に紐をつけたままの状態。
これは、まずい。
非常にまずい。
思い浮かぶのは、
木や建物に紐が引っ掛かって動けなくなった愛猫。
平面方向だったら何とかなるが、
上下方向だったらと思うと心配でしょうがない。
というより、君たち(家族の者ども)は猫が心配じゃないの?。
探せよ、本気で探せ!。
怒る間もなく、
私は懐中電灯を持って猫を探しに家を飛び出した。
頭の中にある情報は、
- 猫の行動範囲は狭い事(半径500mくらい)
- これまで、愛猫を外でみかけた場所
たったこれだけ。
それを頼りに家の周りをグルグルと探し回る。
暗闇の中では視界も宛には出来ない。
そこで、聴力をフルに使う。
幸い夜になると家の周りは静寂に包まれる。
聞き耳を立てながら、愛猫のうろつきそうな場所を見て回った。
愛猫捜索をスタートして3分後、塀の上に座る猫を発見。
懐中電灯の光を当てて、逃げられては元も子もない。
暗闇の中で光る目を頼りにゆっくりと近づく。
「・・・お前じゃない!。」
その猫は、お向かいさんの猫だった。
「うちの猫、知らんか?。」
お向かいさんの猫に声を掛けると、
塀の上から、斜め下の道路に向かって視線を向ける。
その視線の先へ目をやると、ゆっくりと動く猫の姿が見えた。
「サヨリちゃん?。」
その猫に向かって声を掛けた。
猫は、こちらを振り返り、
「ニャ、ニャッ。」
そう鳴いて、ゆっくりと私と反対方向へ進み始めた。
紐を引っ張りながら・・・・。
それは、明らかにうちの子。
100%、うちの子に間違いない。
加速装置が作動したかのように、
猫に向かってダッシュ!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
速攻、猫が引きずる紐を踏み確保。
「何やってんの!。お父さん、心配したやろ!。」
もう少し自由を満喫させろと言いたげな、
猫の顔が薄暗闇の中で確認できた。
「ニャ、ニャッ。」
いつもの鳴き声に腹立つやら安心したやらで、
ギュッと猫を抱きしめて撫でまわした。
最悪の事態も想定しての捜索活動を始めて、
愛猫確保までの時間は僅か5分。
しかし、途方もなく長い5分間だった。
「さぁ、お家に帰ろうね(笑)」
愛猫をしっかりと抱きしめて、
生まれて初めて猫に頭を下げた。
お向かいの猫さん、教えてくれてありがとう・・・っと。
この事件から1年3ヶ月後、
こいつは、また脱走を企てる事になる・・・。
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