「にゃ・・・にゃんですか?。こいつは・・・いったい!!!!!。」
「見ての通りのキャットタワーです。」
「ボクが乗るには小さいですよ、お父さん。小さすぎですよ。」
「キミのじゃないよ、サヨリちゃん。サヨリベーカリー展示用のために作ったんだ。仲間も増えたからね。」
「ゲッっ!メッチャ増えとる!。そういえば6月の出品ようでしたっけ?。まだ半年くらい先の話ですよ。気が早いですねぇ。」
「こういうのはインスピレーションが働いた時にやるものなんだよ、サヨリちゃん。やっておくべきモノなんだよ!。でないと、お父さんはこのアイデアを忘れてしまうから・・・。」
「高齢者の悲しい性ですね・・・。切ないですね・・・。」
「・・・ね。」
キャットタワーは『スーパーブルーブラッドムーン』の夜に完成!
「でもこんなの、何日で作ったんですか?。ハシゴとブランゴまで作っちゃって。」
「『スーパーブルーブラッドムーン』の夜に全部出来たよ、サヨリちゃん。出来ちゃった。」
「出来ちゃったって、お父さん。そんな話は1ミリも聞いてませんでしたけれど?。」
「そりゃそうだよ、サヨリちゃん。桜の樹の下で真ん中の枝が落ちているのを見て、完成イメージが出来たのだから。それで地面をよく見ると、それなりの枝が沢山落ちたんだよ。それを拾って管理責任者の人のところへ行って、『桜の木の落ちてる枝を貰って良いですか?。』って聞いてみたら。」
「聞いてみたら?。」
「枝を折るのは絶対ダメだけれど、落ちているのは持って帰って良いって。『工作に使うんでしょ?。』って。初めて尋ねられたようでも無いみたいだったよ。またか・・・って感じだったわ。」
「桜の枝って人気なのでしょうか?。」
「それは分からないのだけれど、サヨリちゃん。去年の11月頃にNaru姐さんが桜の枝を2本くれたんだ。で、何でこんなものを?、って思って聞いてみたら、『ハンドメイドは桜の枝でしょ?。』って言っていたよ。それと、
同じく去年のカントリー人形(リンク先参照)のベンチの木も桜だったし。もしかして、とてもハンドメイドには良い材料なのかも知れないね。」
「それで製作時間はどれくらいでした?。」
「う~ん・・・2時間も掛からなかったかな?。ボンドが乾くまでの時間を入れたら12時間くらい必要だとは思うのだけれど、それぞれのパーツ作製の時間はそんなものだよ。」
「でも、枝を切るだけでも大変そうですけど?。」
「クチュリ姐さんところのカントリー人形のベンチは生木から作ったんじゃなんじゃないかな?。地面に落ちている桜の枝は、簡単にポキポキ折れるから太いの以外は手で折ったよ。逆に言うと、これ、凄く弱いから。アレだよアレ、なんつうか乙女のハートくらいか弱いから。つうか、娘に反抗された時のお父さんくらい打たれ弱いから。前足乗せるだけでポキっと折れちゃうから。同時のお父さんの心も折れるから。絶対に触らないでね!、サヨリちゃん。」
「ボクはそんな事はしませんよ、お父さん。人聞きの悪い事を言わないで下さい。でもさっき、おいで姐さんが写真をバシバシ撮影して帰ってましたよ。もしかして、ネットで売る気なんじゃないですか?。」
「それは先手を打って置いたから大丈夫。ブログへのキャットタワー記事の掲載は認めたのだけれど、この記事よりも先に記事にされてはいたのだけれど、それで少しムカッとしてはいるのだけれど、非売品とは書いてあった。これは売れないよ、強度に問題があり過ぎるわ。ブログの写真撮影の小物として使うよ。」
「でも、まだまだ桜の枝が沢山ありますよ、お父さん。これはどうするの?。」
「こんな大きなのじゃなくって小さな台を作ろうかなって。いづれは猫のミニチュアであふれるでしょ。だから、こんなキャットタワーとセットにしてどこかのお店のディスプレイにでも使ってもらうよ。」
「あげちゃうの?。金にしろよ、勿体無い。」
「買ったら高いのだろうね、こういうものは。でもさ、壊れやすいからねぇ~。売るのなら知り合い限定って事かな?。」
「だったら、小さの台を作って強度を上げたら?。」
「それは既に作ったよ。試験的にだけれどね、こんなやつ。」
「相変わらずの早業ですねぇ・・・。」
「触るなよ!!!。」
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