「どうですか?、似合っていますか?、お父さん。」
「サヨリちゃんは、何を着ても似合うね。ナデナデ…。」
「これを着て、お祭りとか花火大会に行けますね。」
「気温次第だけれどね。いくら夜でも暑かったら服は着てられないよ。お父さんはお外で浴衣を着るのは、お盆が過ぎてからだと思います。それと、サヨリちゃんは花火は見に行けないよ。」
「どうしてですか?。花火に問題があるのでしょうか?。」
「問題があるのはサヨリちゃん、キミの方だよ。花火大会は『ドン!ドン!』って大きな音がするからね。怖がるから、キミ、絶対、パニクるから、花火どころじゃ無くなるから。だから行けない。」
「そっかぁ~、行けないかぁ~。」
「行けないなぁ~。その代わり、静かなイベントには連れて行ってあげますよ。」
「行けるの?、行けちゃうの?。」
「行けちゃうよ。」
「この浴衣姿で行きますか?。」
「そうなるだろうね、サヨリちゃん。浴衣の類は、これしか無いから。この浴衣か裸か。そのどちらかになるのでしょうね。」
「ボクは日頃から裸ですが、裸であることが日常ですが、そいうふうに言われると、何だか裸という表現がエッチっぽく聞こえて来ますね。その良い方はよろしくないと思いますよ。」
「そりゃそうだ。服とか着ている方が不自然だものね。でもね、たぶん、冬になると話は変わると思うぞ。考えてもみなよ。ずっと、キミの好きなサラサラ毛布に包まってられるって最高だろ?。」
「にゃぁ~♪。確かに、これは捨てがたいですね。」
「残念ながら、冬服は持ってないので毛布で我慢してくださいね、サヨリちゃん。キミサイズのコタツでもあれば、冬の間、カタツムリみたいにして歩くんじゃないかな。」
「それは言えてますね。作って下さいよ、お父さん。そのコタツ。」
「気が向いたら考えてみます。」
「Amazonを見ていたら、猫用のこたつがありました。これで良いですよ、お父さん。」
「『ひゃ~、猫のこたつってあるんだぁ~。』っと、驚いたふりをしてみました。予算が合えば考えてみますね。」
「前向きなご回答に期待するニャン。」
「その前にサヨリちゃん。コタツの前に猫鍋を使って欲しいのだけれど。」
「今は冷房ハウスを作ってもらったからそっちが良いですにゃ。」
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