「お父さん、お父さん、それは何ですか?。」
「サヨリちゃんへ、お歳暮だよ。」
「食べられるの?。」
「食べられません、ティシュペーパーだから。」
「ボクのティシュは鼻セレブなんですけどねぇ~。こう見えてもセレブですから。」

「フッフッフッ。このティシュは鼻セレブの3倍はするぞよ、サヨリちゃん。」
「マジっすか?。」
サヨリちゃんはティシュだけは高級嗜好
「誰からのお歳暮ですか?。その前に、ボクは猫なんですけどね。」
「猫なんだけれど、サヨリちゃん。おいで姐さんが持って来ました。お歳暮って言っていましたよ。」
「いやらしい話なんですが、このティシュってお高いの?。」
「このティシュは『至高』っていう名前でね、クリネックスの製品なんだよ。いやらしい話、一箱500円くらいするよ。Amazonで鼻セレブ3個分に相当する価格なんだ。ちなみにお父さんの使っているティシュは一箱100円です(涙)。」
「どんなの?、どんなの?。どんなティシュなの?。」
「普通のティシュは2枚一組なのだけれど、至高は3枚一組という贅沢さ。至高には上位バージョンがあってね、至高極というんだよ。極みは4枚一組という、誰が何のために使うのか聞きたくなるスペックを有しています。
「至高」とは、この上なく高く、すぐれていること。つねに「高みに至る」ことを目指し、<クリネックス 至高のティシュー>の「やわらかさ」への挑戦は終わらない。選りすぐりの原材料と半世紀にわたり培ってきた技術力を結集して実現した<クリネックス 至高のティシュー>。一日二十四時間をティシューのやさしさを求めて半世紀すごしてきた私たちには、「やわらかさ」の到達点はないのです。日々さらなる「や わらかさ」の高みを求めて・・・。
至高 SHIKOU公式ページより引用
猫で鼻セレブを常用している猫も少ないとは思うのだけど、至高となると話は別格だよね、サヨリちゃん。お父さんには鼻セレブが限界だわ。サヨリちゃんは、鼻と目が弱いから、少しでも痛くならないように鼻セレブを買っていたのだけれど、その上を行かれてしまったね。」
「どんなの?、どんなの?、開けて見せてよ!。」
「じゃぁ、開けますよ~~~!。」
クリネックス至高、御開帳
「にゃ~♪。ボクだけのティシュ、お父さんにだって使わせませんよ。」
「分かってるいるよ、サヨリちゃん。お父さんは、もらったポケットティシュがたくさんあるから大丈夫。タダだから気兼ねなしに使えるわ。」
「苦しゅうない、鼻を拭いてたも。なんなら、お目々も拭いてもよいぞ。」
「フキフキするのは後でね、お殿様。だって今は、サヨリちゃんのお鼻もお目々もキレイだからティシュが勿体無いよ。」
「そうですか・・・。分かりました。ところでお歳暮を頂いたので、何かお返しをしませんか?。」
「そうだね、だったらお遍路ニャンの写真なんてどうだろうか?。チャッチャっと着替えてチャチャっとやってしまいおうや!。」
「そうですね、それが良いかも知れません。タダだし。」
「そこは気持ちって言わなきゃダメだろ?。」
「準備出来ましたよ、お父さん。チャチャっと写真を撮って下さいな。ところで、お父さんもお歳暮もらったの?。」
「無かった・・・。」
「あら、お気の毒・・・。」
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