「気持ち良さげですね、サヨリちゃん。」
「最近、めっきりと寒くなりましたからねぇ~。今は快適ですよ、お父さん。」
「お布団、重たくは無いのかな?。」
「うーん、重くはありませんけれど、これってコタツのお布団ですよね?。コタツじゃないのが不満と言えば不満ですね、お父さん。」
「コタツを作る予定も、作ってもらう予定も無いからね。なぜだかNaru姐さんからコタツ布団だけが届けられました。」
「じゃぁ、コタツ作ってよ!。」
コタツは無いけどこたつ布団
「ベッドが来てからサヨリちゃんはベッドの上で寝ているでしょ?。少し寒そうだと思って、こたつ布団をかけてあげました。使い方は違うのだけれど、体を温めるという目的は果たしていますよ。だから、コタツは要らないでしょ?。」
「ヤダ!。コタツが欲しい。」
「ほらほら、サヨリちゃんの背中に天板を乗せたらコタツっぽいじゃん。」
「お父さん、ボケましたねぇ~。これは、誰がどの角度から見てもベッドです。決してコタツではありません。コタツが欲しいです。」
「でも、ほらほら見てみ。色の違う部分の編み方が全部違うんだよ。凄くね?。」
「多分ですけれど、ボクが思うに編み方の練習をしていたらコタツ布団が出来上がっちゃった。そんな感じがしているのですが?。そして、こたつ布団はこたつを求めていると思いますよ。こたつが欲しい!。」
「全く素直じゃないよね、サヨリちゃんは。何だか布団に潜り込んで何を始めたの?。」
「お父さんには関係ありませんよ。ほっといて下さい。」
「何やってんの?。反対向きになっちゃって。」
「そもそも、ベッドの頭はこっちですから移動しただけですよ!。」
「あーーーー!。」
「ニャンですか?。」
「テントごっこしているだろ?、サヨリちゃん。猫のテントも一時期流行ったもんね。」
「あれこれと煩いですよ、お父さん。四の五の言わずにコタツを作って下さいな。」
「残念ながら、コタツを作る材料がありません。」
「ありますよ!。」
「無いですよ!。」
「ありますって!。」
「無いですって!。」
「見せてあげましょうか?。」
「じゃぁ、見せてみろよ!。」
「これです。」
「あちゃ~、ダンボールでこたつを作れってかぁ~!。」
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