「凄かったね、NHK。」
「ビックリしたね、NHK。」
「お父さんさ、ディープ オーシャンシリーズってのを始めて見たのだけれど、あれは凄いね。金掛かってるわぁ~。こういうのって、民法でもご飯時にガンガンやっちゃえば良いのにね。全国の良い子がみたら日本も変わるかも知れないよね。生命の神秘を存分に堪能出来ました。」
「最後に出てきた巨大イカも凄かったですけれど、エビの大群も凄かったですよね。」
「巨大オキアミの大群って、言葉にするのは簡単だけれど、僕の中の大群のレベルを超えてたよね、サヨリちゃん。潜水艇の中でオキアミの大群を見ていた女の人が、『オキアミの吹雪』とか言ってたけれど、もうそれ、名言。凄いや綺麗を通り越して、軽く恐怖を覚えるくらいのオキアミズだったよね。」
「潜水艇のライト消したら発光し始めましたもんね。発光は深海の生物の特徴だとか言ってましたけれど、キレイでしたよね。ボクはここで心臓を鷲掴みにされましたよ、お父さん。」
「僕もそこでグッと来たよ。クジラのご飯がオキアミって、『どんだけ大量のオキアミが必要なんだよ?』って正直思ったよ。でも、あのオキアミの大群を見ると何か納得してしまったよ。海の底から吹き出して来る感じだったものね。でもね、お父さんは逆に心配になったよ。南極の生態系の要がオキアミだけってのは不安定だよね。『オキアミこけたら皆こけた』ってなりそうだと思ったし、南極の生態系は、あまりにもデリケートだよね、サヨリちゃん。」
「でも、この生態系の頂点に君臨するのが巨大イカなんですよね、お父さん。今回は2m級のイカでしたけれど、もっと大きなのもいるのでしょうね。10m級のイカも、もっと深い場所にはいそうですよね。何てったって、南極の海は深さが4,000mもあるのですから、まだまだ未知の世界が広がっていますよ。このクラスのイカでも、海で遭遇したらイチコロでやられますよね、お父さん。」
「まだまだ人類の分からない事が沢山あるんだね、サヨリちゃん。」
「まだまだ地球は、ロマンの塊みたいな存在ですよね、お父さん。」
「お父さんさ、ダイオウイカの視聴率が凄かった事実は、ネットニュースとかで見てたけれど、『何でイカ?』って、ずっと思っていたんだよ。でも、今夜の放送で、『だからイカ』って思うようになったよ。それだけ、南極の深海に住むイカの姿は綺麗だった。イカを見て、美しいって思ったのは、後にも先にも初めてだったよ。」
「最後はカニが出てきて、南極の魚を喰ってましたね、お父さん。その時ボクの目には、カニが凶悪な存在にしか見えませんでした。」
「もう、映画の続編やるよって、伏線みたいな展開だったのだけれども、温暖化の影響で南極の海にカニが活動範囲を広げられるようになったんだよね。そっちにも地球温暖化の影響が現れているなんて思っても見なかったよ。」
「それは由々しき事態ですよ、お父さん。何とか温暖化対策は出来ないものでしょうか?。そんな事を思わされましたよ、猫なのに。」
「猫なのにそんな事を思ったのかい?、何か偉いねサヨリちゃん。この数年の間に、南極がこんな事になっていた事を知れただけでも、とても大きな功績だったと、お父さんは思いました。昨日だか、一昨日だかに、地球が氷河期に入るのは2030年頃とかっていうのを見たのだけれど、それって本当なのかな?。って思ってしまいました。いずれにせよ、一度、破壊された生態系は元に戻すことは困難なのだから、何とかしないとイケないよね。今夜の放送を見られなかった人は、再放送が7月20日(木)午前1時から放送されるから、ぜひ見て欲しいな。今回のNHKスペシャルには、色々と考えさせられました。」
「それはそうと、お父さん。あの巨大イカって、お刺身にしたら何人分になりますかね?。」
「そっちかーい!。」
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