ケセランパセランと呼ばれる未確認生命体がある。大きなタンポポの綿毛のような生き物で色は白い。さらに、これを捕獲すると幸せになれるらしい謎の生物。
江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物とされる物体である。外観は、タンポポの綿毛や兎の尻尾のようなフワフワした白い毛玉とされる。
Wikipedia ケセランパサランより
そうWikipediaには記載されていて、西洋ではゴッサマーやエンゼル・ヘアと呼ばれているものと同じものだと考えられている。ケセランパサランをGoogleでキーワード検索すると、膨大な数のケセランパサラン画像を見る事が出来る。純白の極細い枝から綿毛が生えているような外観は、都市伝説で囁かれているように、真っ白なフワフワは幸運を運んで来てくれそうな気もする。そんなケセランパサラン。
先日、知り合いのご息女から教えてもらった話なのだけれど、当初は若者の間での流行りの何かの話だと勘違いしていた。で、
「ケレランとパサランは、お笑い芸人なのかな。それとも、まどかマギカみたいな魔法少女のアニメかな。はたまた、ぐりとぐらっぽい絵本なのかな。」
こんな突っ込みを入れると、忍野忍のような甲高い声で
「ウケる~、カッカッカ…」
と、ご息女に嘲笑われてしまった。はいはい、ケセランパサランとは幸せを運ぶ未確認生命体の話なのだな。アニメじゃなくってやりすぎの方の話なのだな。そんでもって、今とか昔とかじゃ無くって、江戸時代の頃から割とみんな知っていた話なのだな。
「そっか。そんなの沢山飛んでるよ、白くは無いけどブラックケセランとかブラウンケセランだったら幾らでも飛んでるよ。」
ブラックケセラン
「ウケる~♪」というフレーズが妙に僕の癇に障ったので、ついつい口から負け惜しみを言ってしまった。おじさん、「ざーっす」ってのには慣れたのだけれど、「ウケる~」と「大丈夫で~す」って聞くとイラっとするんだよね。何が大丈夫なの、君が大丈夫かって思ってしまうわけで。で、うちで浮かんでいるケセランは言うまでも無く、愛猫サヨリが初夏と初冬になると事務局内を汚染する体毛の事なのだけれど、
サヨリのお腹を覆う体毛は柔らかくてふわっとしていて、それこそ室内に気流が発生していたら、人工的に扇風機なんかの風を送れば、幸せそうにふわふわと鬱陶しい空中浮遊を見せてくれる。毎日、毎日、サヨリから放たれる大量のブラックケセランの掃除が割と大変で、それは猫の換毛期と呼ばれる体毛の抜け替わりの時期。なので、僕にとっての猫の換毛期は、憂鬱でストレスを感じる季節でもある。
それにしてもあれだね、今も昔も子供というのは純粋というか単純というか。ブラックケセランの話に喰いついてしまって、見せて、見せて、と大騒ぎしながらスマホに何かを打ち込み始めるお嬢。
スマホ+SNS=炎上
ご令嬢、それは、それだけはご堪忍して下せぇ~。こんな話で炎上こそしないだろうけれど、後のフォローが大変なので。
明日からは、古井戸のクライマー映画が公開される。そんな貞子の夏はホラーとか怪談とか都市伝説とかが割と流行る傾向がある。という事で、明日放送(2019/5/24)の「やりすぎ都市伝説」でケセランパサランの話が出るかも知れないので記事にしてみました。
今回の貞子は中田秀夫監督作品
ちなみに、中田秀夫監督はリングを手掛けた監督で、
貞子というキャラクターを世に送り出した人物でもある。その後、貞子はハリウッド進出したり、韓国映画に出演したり、3D(出来損ないの貞子)になったり、伽椰子(呪怨)と戦ったりと、貞子ファンの僕からすれば20年ほど迷走しまくりで映画館への足も遠のくのも当たり前、貞子3Dは見に行ったけど…。
「S」って何だよ、出来損ないの貞子っていらんし。そもそも、伽椰子と戦わせどうすんだよ、アベンジャーズか。
初代貞子の出来があまりにも良すぎて、後の貞子映画には満足出来なかったのだけれど、やっと本来の貞子の姿を描いてくれる。
中田監督には、僕にとってはそんな期待があるのです。
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