全国的にスポーツの日。
お昼時のスーパーで、僕は釣り好きな同級生に手招きされた。闇の取引のように、売人の受け渡しのように、サッとレジ袋を手渡される。何じゃコレ? レジ袋から感じる重力。予測を越えた重さであった。
にやりと笑う同級生。僕は中身を確認し、トリックの山田くらい“へへへ”と笑った。中身は大きな魚であった。上田のナニくらいきっとデカい。そのデカさ、業務用か?
こいつは、スズキと呼ばれる魚であろう。たぶん、きっと、知らんけど(汗) それと同時に問題発生。どう見ても釣ったばかりの魚である。お腹がパンパンに膨れてる。
もしかして、オイラがさばくの?
その予感は見事に的中し、その数時間後、僕はスズキさん(?)をさばきはじめて、今日もサヨリは元気です(笑)
久しぶりやなぁ……オラにできっかなぁ……十五分くらいかなぁ……指が臭くなるなぁ……。
そんな事を思いながら、まな板の上にスズキさん(?)を乗せると、存在感半端なくて視線が痛い。あ~、スズキさんがメッチャ見てる。苦手なんだよなぁ……こういうの……。ちゃっちゃとやって、とっとと済まそう。
お魚だもの、三枚におろしとけばよいのだろ?
包丁の背でうろこを剥がす。最小限の動きで手際よくやらないと、うろこが飛び散って片付けが大変だ。蛇口から水を流しながら、洗うように剥がしてゆく。
次はヒレ。このクラスになると、魚のヒレは凶器である。先に外しておかないと怪我の元。僕は用意周到な男なのだ。危険は早めに取り除く。
で、問題の頭である。
なんかねぇ……久々じゃん? もうね、ほら、嫌じゃん? 気の毒つーかね、目……ずっと合っちゃってるし。魚はまぶたを閉じないし。視線を避けながら頭を外すと、ずいぶんと気分が楽になった。
このミッション、峠は越えました!
後は内臓を取り除いてから三枚におろすだけ。大きなぶんだけ内臓も多い。内臓が指に当たる感触に“うげぇ~”っと思いながらもやり遂げた。偉いな、俺(笑)
スズキさん(?)の背骨にそって身を剥がす。ここまで来ればゴールは目の前。三枚に下ろした写真、見せたいけれど、苦手な人もいるだろうからやめておく。
ひと昔前なら、ジャーン!と公表するのだろうけれど、今の時代、何もかもが微妙である。なんちゃら愛護の人に残酷な写真に思われても困るから。写真は最初と最後に止めておこう。今は何かと難しい。そのうち、料理ブログも危ないかもな(汗)
最後の仕上げに皮をはいで、身を適当な大きさに切り分けたら作業終了。久々にしては上出来だ。昔取った杵柄で、指先が一連の動きを覚えてた。幾つになっても体で覚えた動きは役に立つのな(笑)
ねぇ、スズキさん? スーパーで買ったら千円くらいするんじゃね? もうちょい行くかも知れないぞ。偶々、サヨリのミルクの買い出しに来たら、こんな事になってしまった。こんなの、邂逅じゃん、ラッキーじゃん、俺やるじゃん。
さてコイツ、何してやろう? 煮る? 焼く? それとも鍋? 鍋はいーねー、ちゃんこにしよか(笑)
とは言え、これだけの量である。まずはお味見とやらが必要だろう。
今回の発端、サヨリ様のお味見が(笑)
コメント
魚の皮剥ぐのって難しいですよね〜。
スーパーで刺身切ってる時、皮ついた半身をいつも渡されてたんだけど、
私が剥ぐと銀の皮までとれちゃって、怒られたなぁ( ´∀`)
そうですね(汗)
久々にやってみててこずりました。
ココさんはスーパーでの経験があるんですね。
凄いなぁ(笑)
立派なスズキさん(?)ですね。その後は、どんな料理になったのでしょう? 僕だったら天ぷらか唐揚げ、ココナッツミルクのカレーがいいな。それからサヨリさんのイラストも可愛いな(笑)魚をさばくのも絵を描くのも、ほんと何でもお上手ですね。
今日、確認したらスズキさんでした。
とりあえず、簡単なので炊き込みご飯にしてみました。
詳細は、明日の記事で(笑)