同級生からもらったスズキさんを三枚におろした。SNSから刺身でイケるとの一報もあったのだけれど、その日の献立は決まっていて、その方針を覆すのは〝家〟という名の国家存亡の危機にもなりかねない。食料大臣が黙っちゃいない。これが分かるアナタ、そりゃもうお友達です(笑)
翌日、冷蔵庫の掃除も兼ねてスズキ飯を作ろうと思った。こんにゃく、里芋、鶏肉、レンコン、友人からの干しキノコ。材料を適当な大きさに切って米と共に炊飯器へ。最後にスズキさんの切り身を乗せてスイッチオン! 味付けは醤油のみ。シンプルだけれど、これでいい。
通常なら味付けに、醤油とミリンと酒はワンセット。1対1対1の割合で味を整える。けれど今回は、素材だけでも美味いはず。ここはシンプルに醤油だけでキメてみた。炊飯器にハズレ無し! どう転んだとて失敗の二文字などあり得なくて、今日もサヨリは元気です。キミには蒸したスズキさんをご馳走しようね(笑)
ご飯が炊き上がるまでに、サヨリのスズキさんを蒸しあげる。夏が旬だと言われるスズキさん。けれど、脂が乗っていてプリプリである。味見したい、でも出来ぬ。サヨリの眼光がそれを阻止する。何かを察して泣きそうな目。この瞳には逆らえぬ(汗)
猫はね、一度でも見限られたら信頼の回復に時間を要する。だからサヨリさん、召し上がれ(笑) サヨリにしても久しぶりの魚である。無呼吸で、一気にまいう、まいうと平らげた。まぁ、そりゃ美味いよね。美味いち思う。
その後、いつものパウチを与える。予想どおり少し残した。パウチとスズキ、食べさす順番が逆であった(汗)
そうこうしていると、炊飯器からのお呼び出し。豪勢で贅沢な、スズキさんの炊き込みが出来上がる。茶碗によそうと和の鉄人みたくなる。見た目だけでも、軽く居酒屋の味は超えている。
炊き込んだ米。それをゆるりと口に含むと、海さちと山さちとが舌先の上で関ヶ原。一生喰ってられるわ、こんなの。欲を言えば、〝あたりめ(干しイカ)〟一本放り込むべきだった。そうすればもっと化けたのに…軽く後悔。
で、本丸のスズキさん。
深雪の白い身が、プリプリどころがブリブリだった。スズキさんの味が濃い! これだけで、白飯三杯普通に食える。スズキだけでご飯を炊いて、醤油を垂らして…そっちの方が、あっさりしてうめぇかも知れない。少なくとも、僕の枯れた舌には合いそうだった。
とは言え、このスズキさん。煮ても焼いても鍋がいい。この出汁で鍋にしたら、鍋を助手席に乗せてドライブしたいくらいの美味さであろう。残りの切り身の行き先が決まった。
───スズキと白菜の湯豆腐
これがいい(笑)
コメント
とても美味しそう。鍋も楽しみですね(笑)そういえば、よく一緒に釣りをした親戚の子は、いつもシーバスロッドだったな…そんなことを思い出しました。
コロナから釣りもご無沙汰。
ちょっと海に出たい気分になりますね。
シーバスロッド、相当な釣り好きですね(笑)