───メロンパン喰って太れ!。
ダイエットの記事を書けば何かくる。いつもそう、いつだってそう。くる、きっとくる。それは、呪いのビデオを見たかのよう。君に届くと太る方の貞子が目の前に。パッケージの国旗に興味を煽られる。青白赤の三色からは、パトラッシュ、オスカル、セバスチャン…フランスの国旗だった。
───ファミマのクリームパンの続編いるやろ?、「リング」の次は「らせん」だろ?。
畳みかけるように心の煽り運転が止まらない。彼はファミマのカレーパンの存在を知らないのだろうか?。それとも次回、カレーパンを持ってきて、続編「ループ」を目論んでるのだろうか?。次作の伏線、それとも、ただの気まぐれ?。たぶん、後者だと思いながらスティックコーヒーにお湯を注ぐ。
───半分こ、する?。
インスタントコーヒーを手渡し、メロンパンに包丁を入れ、写真撮影を終えてから、僕はメロンパンをジョリーとふたりで半分こした。そう、今日から君をジョリーと呼ぶことにしよう。その時、僕は、心に決めた。
───にゃんだ、にゃんだ、祭りかにゃ?。
写真を撮影し始めた頃、愛猫サヨリも仲間に参戦。人見知らない猫は、ノシノシとパンの周りで円を描く。すまんな、これ、喰ったらキミが死ぬやつだから。軽く呪われてるやつだから。パンの代わりに、僕は、ちゅーるの封を切る。彼の矛先が変わる…やっぱ、猫だな。
───ファミマと言えばクリームパン。
前回のファミマのクリームパンは、僕の胃袋に刺さった。舌に絡むクリームの感触が癖になる。僕の中ではリピ確定。食べる度に記事にする事は無いけれど、実際、こっそりと食べている菓子パンだ。
ファミマに行くと、いつも隣にメロンパンが並んでいた。けれど、選ぶのはクリームパンの方ばかり。一度、気に入ってしまうと、中々、横恋慕できない性格。そんな僕に名犬ジョリーが業を煮やしてのメロンパンだったのかも知れない。
───気遣いに感謝である。
パッケージのフランス国旗の意味は、フランスノルマンディー産発酵バター。それに加えて、長時間発酵種とパネトーネ種から。ビニール袋をパリっと開くと、発酵菌が絶頂期で焼き滅ぼされる香りがフワリとした。
メロンパンと言えば、表を包む堅いビズ生地。こいつが無いとウルトラセブンにアイスラッガーが無いのと同じ。重要不可欠なパーツである。このビズ生地、男前なガリガリと言うよりも、上品なサクサクの食感ので、甘さも控え目だった。
───麦の花言葉は、裕福。
ふんわりしてもちっとしたパン生地は、舌を裕福な気分にさせる。これだったら、インスタントじゃなくて、ちゃんとしたコーヒーを淹れればと少し後悔。
最後に気づいたのだけれど、ファミマ・ザ・メロンパンてパスコ製だったんだねぇ。
───差し入れありがと(笑)。
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