このお話はフィクションです。
「仔猫いるんだけど?。マジやばくね?。」
友人からLINEが入る。部活の帰り道に仔猫を拾ったらしく、メッセージには可愛い黒猫の写真が添えられていた。
「マジ、やばっ!」
「誰かこの子、飼えね?。」
「萌えるぅ~、だが飼えん!。」
「ミルクは飲むの?」
「誰か、飼ってあげなよ。」
仔猫の写真は愛くるしかった。そして、グループLINEの誰もがこの子の里親を捜し始めた。
しかし、里親として名乗りを上げる人間は出なかった。しかし、仔猫を捨てる事は出来ない。絶対に出来ない。
「だったら、しばらく学校で飼おうよ。こっそりと。」
誰かのそんなメッセージ。
「先生に見つかったら怒られるじゃん?。」
「でも、このままだとこの子、死んじゃうよ?。」
「だよね。」
「飼うべし!飼うべし!飼うべしぃ~~~!。」
「猫侍かよwww」
同級生みんなで相談して、こっそりと校庭の隅で仔猫を飼う事になった。男子が段ボールでお家を作ってくれた。女子が持ち込んだクッションを段ボールの中に入れて仔猫のベットも作った。
「ミャ、ミャッ!」
仔猫はお礼を言うように鳴いて段ボールの家の中に入った。
「気に入ってくれたみたい。」
みんながほっとする中、仔猫は眠りに着いた。翌日、女子の誰かが仔猫の首に真っ赤な首輪を巻いた。ただし、先生に見つかるとヤバいので鈴は外してあった。
朝、休み時間、放課後。この場所は、みんなが集まる秘密の場所になった。仔猫を保護して3日か目の朝。秘密の場所にみんなが集まってざわついていた。
「仔猫がいなくなった!!!。」
「近くにいるでしょ。」
「男子は探しなさいよ!!!。」
朝礼ギリギリまで子猫を探した。でも見つからなかった。休み時間、放課後。担任に帰れと怒られるまでみんな仔猫を探した。
あの日から1ヶ月。結局、仔猫は返って来なかった。でもきっと、学校の近くで元気に生きていると思う。あんなに元気だったのだから。もしかしたら、近所の誰かに拾われたのかも知れない。だって、あんなに可愛かったのだから。
授業中、そんな事を考えながら窓の外の空を眺めた・・・。
一見、青春の1ページ。でも仔猫には重大事件!
みんなに大切にされて幸せだった仔猫。一見、そんな感じに見受けられるお話です。ですが、この学生たちは仔猫にとって重大なミスを犯しています。
そう、仔猫の首輪。小さな子猫の首に巻かれた小さな首輪。仔猫の成長するとどうなるのでしょうか?。少し考えただけでも結果は容易に分かりますよね。
完全に室内で飼われる仔猫たちへの首輪は飼い主さんの目が行き届きます。ですが、仔猫が脱走した場合、可愛い首輪は直接猫を葬る死神となります。
そして、野良猫の仔猫には更に危険。人懐っこいからという理由で、首輪をつけたり、リボンを巻いたりする行為が危険だと言われる所以もご理解頂けると思います。
これらの理由から、たとえ飼い猫だとしても、成長期の仔猫への首輪は十分に注意が必要です。可愛いからという理由で、無責任に野良猫の子供に首輪をする行為は絶対に禁物です。仔猫の成長と共に、徐々に首に首輪が食い込んで来る結果に繋がるのですから。
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