「風邪ですか?、お父さん。病院へ行って来たら?、インフルエンザだったら大変ですよ。お年寄りがインフルエンザになると熱が上がらない場合もあるんだって。それは、俗に『隠れインフル』とも呼ばれているのだけれど、そういうのが一番厄介な存在なんだよね。皆んなのために、いや、地域のために、お父さんは病院へ行くべきだとボクは思うのだが、お父さんはどう思う?。」
「乗っけから、華々しい長文ぶっ込んで来たね、サヨリちゃん。そんなサヨリちゃんに残念なお知らせがあります。お父さんは風邪ではありません。インフルエンザなんて論外です。そして、サンタさん似合ってますよ。」
「ありがとうございます、お父さん。でも、そのマスクはニャンですか!。ずっとマスクしているじゃ無いですか?。」
「コレ?、このマスクは防衛手段だけれど?、何か?。」
「人混みの中でのマスクは分からないでもありません。ですが、家の中でもマスクしてますよね?、お父さん。そして、今もマスクしてますよね。ここには、猫と人間が1匹ずつしか存在してはいませんよ。インフルエンザの脅威は無いでしょう?。」
「行っておくけど、サヨリちゃん。猫インフルは、人間にも感染するんだよ。」
「にゃ?。」
猫インフルは人間への感染の恐れあり
昨冬、ニューヨーク市の動物保護シェルターのネコ500匹以上がインフルエンザにかかった。また、治療にあたった獣医師が感染して軽い症状が出た。
「livedoor NEWS『ネコインフル、ヒトで流行の可能性 研究者「監視必要」』(2017年12月22日 17時28分 朝日新聞デジタル)を読むとね、猫のインフルエンザって人間に感染することもあるんだね。という事で、お父さんはマクスマンしてます。」
「どれどれ〜。鳥インフル行って、猫インフル行って、人インフル流れですにゃ。ボクは鳥と接触することもありませんし、猫と接触の可能性も限りなくゼロです。従って、ボクが猫インフルに感染する可能性は極めて低いですよ、お父さん。」
「そうだね、そうかも知れないね。でもね、」
「でもね?。」
「猫のインフルエンザが人間に感染出来るって事は、人間のインフルエンザだって猫への感染の可能性だってあるんじゃない?。むしろ、そう考えた方が自然だよね。だからマスクはお互いの為なんだよ。」
「お、お父さんは、ボクの事まで考えてマスクをしていてくれたのですね。だったら、」
「だったら?。」
「外から帰って来たら手くらい洗って下さいね!。」
「お前もマスクな!。」
「ビチクソ丸めがっ!。」
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