野良猫の寿命は3~4年と言われています。一方、外と家とを自由に行き来する猫は8~9年。完全室内飼い猫の寿命は約15年と言われています。外の出すか出さないのかで猫の寿命が大きく左右されます。これから猫を飼い始める方は、その点を考慮して猫ちゃんの育て方をご検討ください。
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飼い猫を外に出すリスク
飼い猫を外に出す事によるリスクは多く、
- 病気・感染
- 怪我・喧嘩
- 自動車事故
- 人為的危害
に大別されます。愛猫を外に出す際には、これらの事を知った上で実行しましょう。安易に猫を外に出すのは非常に危険です。
病気・感染
外を出歩いてるだけで猫が病気になる確率は低いでしょう。ですが、病気を持つ猫との接触の可能性は非常に高く危険です。猫の風邪は一度ひいてしまうと一生治る事はありません。また、猫エイズや猫の白血病も猫同士の接触により発症する怖い病気です。ワクチンなどの予防接種も必要ですが、外に出してしまうと病気の感染を防ぐことは困難です。
また、猫は外でハンティングをしています。よく、
「目が覚めると枕元にお土産が!」
そんな話も聞きますよね。そのお土産は、鳥、カエル、虫、蛇、モグラ、コウモリなど様々。これらの生き物も何らかの病気を持っている可能性もあります。また、ノミやダニを外から持ち帰る事も。ノミやダニからも命に関わる病気を貰う可能性もあります。それらを考慮すると、飼い猫が病気に感染するリスクの高さに驚かれる事でしょう。
わが家の猫様も病気を貰うまでは内外飼いでした。朝元気に外へ出掛けてお腹が空いたら帰って来る。元々、野良猫だったのでそんな生活をさせていました。しかし、突然、口を開けて息をするように。その2日後、口で息をしながらほぼ半死の状態。病院の診察では、鼻にウィルスが感染して生命が危ないと言う事で数日入院。口から食事が取れないのでお腹に管を通して退院して来ました。ちなみに、入院治療費は20万円を超えてました。
これらの理由からも猫を外に出す行為は猫にとって危険です。
怪我・喧嘩
俊敏で運動能力に長けている猫。その反面、勢い余って大怪我をする事も。猫は高い場所へ移動したがります。そのくせ降りるのは下手。鉄塔など高い所へ登ってはみたもの降りられなくて鳴いている猫も大勢います。頑張って降りようとして足を骨折してしまうと家に帰れず死活問題となります。
また、猫同士の喧嘩はしょっちゅう行われています。あの鋭い爪での戦い。両者ともタダでは終わりません。傷口が可能して死に至る場合もあります。
わが家の猫様も木に登って降りられないと言っては救助され、喧嘩をしたら怪我を負って帰って来ていました。そんな事もあって、完全室内飼いに切り替えました。
嫁曰く、
「顔を怪我しているから向かって行ったんやな。逃げたらお尻を怪我するからなぁ~。」
・・・鬼だわ、この人(笑)。
自動車事故
早朝、国道を車で走行すると猫がペッタンコになっている事があります。その多くは野良猫でしょう。しかし、その中には飼い猫も含まれているかも知れません。数字は分かりませんが、多くの猫が自動車事故の犠牲になっている事は確か。車の通りが多い道の近くに家がある方は要注意です。
人為的危害
病気も怪我も事故も猫の運命だったのだと諦めも出来ます。ですが、人為的危害は諦め切れません。その最も最たるものが「毒餌」による殺害です。
「餌に毒を混ぜて猫を葬る人がいるのか?。」
そんな疑問はあるでしょう。ですが、そんな人は世の中に存在します。毒餌を食べさせなくても捕まえて、保健所へ持って行く人も存在します。楽しみで猫を虐待する人も存在ます。
病気よりも、怪我よりも、自動車よりもある意味、一番怖い存在は人間です。しかし、猫の方にも問題があります。たぶん、何処かの家をトイレ代わりに使ったり、悪戯や悪さをしたりしているのでしょう。積もり積もった怒りが、毒を食べさせる行為に繋がったと考えるのが自然です。
猫の行動範囲は狭く、怒りを買うのはご近所さんの可能性が高いでしょう。殺されたり苛められたりしなくとも、ご近所迷惑になります。その点への配慮も必要です。
まとめ
猫を家族として迎え入れる際、完全に家の中で育てるか、内外飼いにするか検討される事でしょう。幾ら猫ブームとは言っても、全ての人が猫好きではありません。絶対数からすれば、猫嫌いの人の方が多いのです。
一度外を知ってしまった猫は、自由に遊べる外が大好きになります。逆に、部屋の中だけしか知らない猫は、家の中を満喫する術を知っています。これらの事より、猫は完全に室内飼いが理想だと思います。
ホント、大きな病気をさせてしまうと後で後悔する事になります。お陰様でわが家の猫様は元気で暮らしています。ですが、年中、鼻水と目ヤニが出っ放しで可哀想に感じています。私のように後で後悔しない為にも、猫は完全室内飼いをオススメします。
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