元々、ご飯を食べるのが下手くそだった愛猫サヨリ。口の中にカリカリを頬張って後ずさりすると、ポロポロと口の中のカリカリを落とす。それでも、若い頃には零すカリカリも大した量でも無かったのだけれど、推定12歳を超え始めた頃からカリカリを落とすと呼ぶのにはダイナミックでエキセントリック。毎回、食事のたびにご飯を撒き散らかしてホトホト困り果てていた。因みにペースト状のキャットフードでも同様に撒き散らす様には悪意すら感じさせられる。
わざとなのか。
サヨリ、わざとやってるのか。
まぁ〜ね。
人間だって高齢になると、口からポロポロとご飯を落とすようになるものだ。その点についてサヨリを咎めるつもりは毛頭無く。あ〜ぁ…って感じで床に転げたカリカリを片付ける。ただ、この行動には致命的な大問題が残されていて、昨年もそうだったのだけれど、お皿から撒き散らかされたご飯にどこからとも無く蟻が集るのだ。それも結構な数の蟻が行列を成して行進している。
蟻の行列を見たら雨
そんな諺があるが、そんなのは全然関係無くて、蟻は毎日、毎日、事務局の床に行列を作った。これでは堪らん。早急に何らかの策を講じる必要がある。ただし、サヨリの協力は一切得られそうに無いのは火を見るよりも明らかだった。
結論から言おう。
先日から、サヨリのお皿はアルミの猫鍋になりました。
南、見てみろよ。この猫鍋、3,000円もしたんだぜ。
大きな猫鍋が猫のお皿
大きな猫鍋。
サイズは約W380 x D380 x H75mm猫の顔の形を模ったアルミ製である。本来の使用方法は猫の暑さ対策であり、決してお皿として使うものでは無い。アルミの猫鍋は冷んやりしているので、さぞかしサヨリも喜ぶものだとほくそ笑んでAmazonでお取り寄せしたのだけれど、寝ない、入らない、近寄らない。予想の以上の無頓着ぶりで全く猫鍋に興味を示さないサヨリ。寧ろ猫鍋を避けているようにも見える。猫鍋が入っていた、Amazonの段ボールに入って動かないサヨリの寝姿が、過剰に分泌された涙液層のせいで僕の視界がぼやけて見えた。
どれだけ猫鍋に入らなかったかという経緯は、過去記事「NYANTA CLUBの猫鍋を与えた結果」をご一読下さい。
昨年の夏、2〜3回ほどアルミの猫鍋で寝ていた姿を目撃したもの、それはレアなケースのようで、基本的には事務局の冷たい床の上で伸びて寝ている。猫鍋のアルミのザラザラした肌触りがお気に召さないのかも知れない。
何だよもう、これからは何も買ってやらないんだから。そう思ったものの、後に炬燵(人間用)を買ってあげた弱い飼主が僕だ。
そんな猫鍋、もう二度と出番は無いものだと考えて仕舞い込んでいたのだけれど、この形状、このサイズ感。もしかしたらと、押入れに封印しておいた猫鍋を引っ張り出して、その中にカリカリを入れてみると大正解。
グッジョブ、俺。
床に撒き散らされるカリカリの量も激減。床に落ちたご飯は一切口にしない主義を貫き通していたサヨリも、全体的にお皿なのだと認識したのだろうか。それはそれは綺麗に食べてくれるようになった。それ以降、この大きな猫鍋がサヨリのお皿となりましたとさ。
めでたし、めでたし。
【参考リンク】 Amazon「猫鍋」検索結果はこちらから
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