ドMなブロガーにお薦めの一冊、スティーヴン・キング「書く事について」

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スティーヴン・キング「書く事について」
Kindle・書籍

───キャリーを読了した

キャリーの『解説』を読み、次はコレだと決めた。スティーヴン・キング『書く事について』。直ぐに欲しくてAmazonで検索した。軽い高揚感がそうさせた。Kindleなら数秒後から読み出せる。待ってろ!キング。iPadの向こう側。瞬時にAmazon得られた回答は、キャリーの時と同じだった。

───Kindle版なし

またか…。

止まっちゃダメだ、止まると死ぬ。気持ちを切り替え、僕は本を取り寄せた。いつものように注文した書籍は翌々日に届いた。安心安定のAmazonテイスト。鼻息も高らかに表紙を捲る。今思えば、この時が終わりの始まり。

記事を書こうにも心が折れて、全く先に進めません。

書くことについて。それを読む動機は単純だった。キャリー誕生の秘密。そして、影でキングを支えたタビー(奥様)に興味があった。ただそれだけの事。それだけの事に、何故、こんなにも怒られますか?。

書くことについて スティーヴン・キング

『書くことについて』は、ホラーの帝王 スティーヴン・キングの生い立ちから始まる。本題に入る前は自伝が主なテーマだ。幼少期、少年期、青年期、愛妻タビーとの出会い。そして、処女作『キャリー』誕生。作家志望から人気作家へ。人気作家からの薬物依存と、そこからの復活───「そうか、そうだったのか」僕は、頭の中でへぇーボタンを押し続けた。母親の話、兄の話、ベビーシッターの話、先生との話…スラスラと楽しく読み進む。137ページまでは他人事だった。

───書くこととは

137ページ。

これまではキングの想い出話。そこからは、書くことの話で、書く人の話。

───ずばりテレパシーである

テレパシーですよ、テレパシー。冒頭の一文目から期待しか感じない。納得の連続から徐々に読者へ激昂が飛び始める。「私は好きな木に止まって 好きに飛ぶネ!」なんて言えない。言ってられない。キングのターンが止まらない。他所は他所、俺は俺。付け入る隙さえ与えない。彼の語りはガチだった。

───付箋が足りない

『書く事について』。それは、執筆の指南書であり、手引書であり、虎の巻である。対象は小説家志望だけには止まらない。書く者すべてが対象だった。ホラーの帝王の名は伊達じゃない。彼の言葉は心に刺さる。僕のような素人ブロガーへも容赦無い言葉責め。

───なんだ、なんだ、夜の女王様?

僕の脳内フィールドが一変する。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。キャリーの感想文書いてごめんなさい。下手クソな文章でごめんなさい…。感受性が高い人は要注意。これは劇薬、心病みます。取扱い注意です。退かぬ!媚びぬ!省みぬ!。ホラーの聖帝、いや帝王。キング節が止まらない。ページを捲るたびに心が折れる。凡百の三流どころ───彼にとって、そこいらの新聞雑誌記者などヘボなのだ。世界的作家の言葉にぐうの音も出ない。

───受け入れよう。全て受け入れさせてくれろ

そんなワケで、412ページの内容の未だ半ばをうろついている。言葉の鞭が頭に響く。この先、どんな文字が並ぶのか、楽しみなようで怖いようで。ひとつだけ言える事がある。しっかりと最後まで読み干した先。その向こう側で書く記事は、今より一皮むけている。そう、確信している。

───こちとら遊びでやってんだ!手は抜かないよ

書いてあることを意識しながら記事を積み重ねる。スティーヴン・キングはSEOなど気にしていない。読み手は人間なのだから。それは僕も同じだ。『書くことについて』。それは、僕と同類のブロガーにこそ薦めたい書籍である。

その逆に、真面目なブロガーには薦めない。初心者なら尚更読むな。だってそうでしょう?、世界的作家が本気で文章を語る。ノウハウとか、誰でも出来るとか、読むだけでとか、そんな子供騙しの遥か先。下手すりゃトラウマ。こんなの読んだら自分の文章が恥ずかしすぎて、新記事なんて書けないわ。でも、今と変わりたい覚悟があれば、やっぱりお薦めの一冊です。

───読書しよ

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