【実話】この猫可愛い!後で血の気が引いた【ゾッとする】

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うちの猫の話

人間を長年やっていると、誰だってゾッとする話の一つや二つ持っているもの。たとえば、仕事から帰って来るとストーブの火を消し忘れていたとか、ファミレスで上司の陰口を叩いていたら席の後ろに本人が座っていたとか。幽霊とかモンスターとか貞子とか加耶子とか1ミリも登場しない。代わりに登場するのは1匹の茶トラ猫。それもメチャメチャ人懐っこい子。この子が、後に僕らをゾットさせる存在になるとは夢にも思っていませんでした。

誰にでも人懐っこいお客様の猫

猫は臆病な動物で、知らない人が来たら逃げたり隠れたりすもの。それは普通で、自然で、当たり前。僕たちは、とある建築現場で一匹の茶トラ猫と出会った。その猫は、僕らが車から降りると音も無く僕らの傍に寄って来て、我武者羅に頬を足元に押し付けた。歳の頃なら3歳児というところ。まだまだヤンチャな若猫だ。現場監督もにこやかに見ているのだから、きっとお施主様の猫なのだろう。おい、ニャンコ。ご主人様の木材をカリカリしちゃぁ~ダメだよ(笑)。

猫は新築住宅の中に入って、資材の上に寝っ転がって日向ぼっこをしてみたり、台所キッチンの上で僕らの仕事を監視したりして半日を過ごした。お昼休憩には職人の膝の上でずっと寝ていた。とにかく猫は、自由に一日を謳歌しているようだった。

僕らは仕事中なので、猫にかまってばかりはいられない。しかし、視界にニャンコが入ると目で追ってしまう事も。こんなほっこりとした現場もそうそう無いだろう。猫好きにとっては楽園だ。一日が終わり、帰り支度をしている僕たちに、隣の家の奥様という人がこう話しかけてきた。

「すいません。うちの猫、こちらに来てませんか?」

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