オクラの花言葉は恋の病

オクラの苗
自家菜園

───ゲッ!。

オクラのヤツが実らせた。

バカだった、甘かった、気づくのが遅かった…デカい。そのデカさ、業務用か?、つーくらいのデカさ。つまり、

───固い。

僕にとっての自家菜園は壮大な実験場で毎日がアサガオ絵日記。だから、家で消費可能でお裾分けしても嫌がれない。そんな品種ばかりを選んで植えた。スタートの出遅れからメロンの苗が手に入らなかったのはご愛敬である。

本丸はサツマイモに決まってる。

───成功も失敗もやってみないと分からない。

だってそうでしょう?、脇芽、接ぎ木、切り返し…どれもこれもが北斗神拳究極奥義。本を読んでもYouTubeで勉強しても、何が何だか分からない。畑の野菜とパターンが違う。成長イメージでさえ予想できない。農園専門雑誌を読んでも、雑誌って何だい?、雑なのかい?。

そんな感じなのである。

───あたふたしている間にも、苗はドンドン育っていく。

時の流れは止まらない。

野菜の生長に加えて、猪、鴉、ウリハムシ…勝手に増殖して作物を狙うゾンビ対策も手探りで、自分の対応が正解なのかも分かっていない。そうこうしている間にひっそりとオクラが実を付けた。

葉は大きくなるものの、背丈が一向に伸びない。それ故、オクラはノーマークだったのだ。

───オクラってここに実が付くのか。

思い込みとは恐ろしいもので、てっきり、キュウリのようにオクラの実はブランと垂れ下がるものかと思っていたら全然違った。実の付き方はキュウリじゃなくてバナナであった。初心者特有の誤解である。

───前半戦、小さいうちの収穫が吉。

胡瓜も茄子も多少採り遅れても良いのだけれど、オクラは固くなるから早めに収穫が鉄則らしい。けれど、僕のオクラはスーパーで売っているオクラの倍くらいのサイズだった。

───仕方ない、僕が成仏させてあげましょう。

オクラ

初めて採れたオクラは二本。

塩で揉んで、水で洗って、下処理を終えたけれど、絶対固いに決まってる。とりあえず、いつものように蒸してみると、オクラは鮮やかに緑色に染まった。

蒸したオクラ

───イケそうじゃん、イケるって。

写真撮影用に縦から半分に切ってみた。

オクラの断面

まぁ、綺麗、この子は出来る子だって信じてた。

そのまま食べても大丈夫っぽい。味見のつもりで1本を口に入れたら固かった、ラオウの拳くらい固かった。なんだろ?、竹でも喰ってる歯ごたえある。カンカン・ランランなら喜びそうだけれど、こんなの僕の歯では太刀打ち出来ない。プランAを断念し、プランBを発動させた。

───コレしか無い、輪切りである。

ガストのネバネバ丼とかでよく見るやつ。

何が何でも食ってやる。それでダメなら畑の肥やしにすれば良い。ザクザクと輪切りにするとオクラは盛大に糸を引く、味はともかく、健康だけには良さげに見える。醤油を絡めて食べてみると、知ってるオクラの味となる。

───普通に美味い。

今回は無事に食べられたけれど、それ以降、気になるあの娘を眺めるようにオクラから目が離せない。

───オクラの花言葉は恋の病。

そういう事か。


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