「お父さん、これは凄いです!。凄いボールが4つも揃っています!。」
「そうだろう?、サヨリちゃん。スゲーだろうぉ~。」
「スゴ過ぎですよ、お父さん。コレさえあれば、ボクらは無敵ですよ。」
「そうだろう?。サヨリちゃん。無敵になれるよねぇ~。」
「こんなお宝、一体どこから手に入れたんですか?。」
「おいで姐さんが江戸からゲットして来たんだよ。奇譚クラブだけにね。」
「えっ?。」
「奇譚クラブだけにね。」
奇譚クラブの『かわいい かわいい ねこ ハロウィンちゃん』
「えっ?。」
「キ・タ・ン・ク・ラ・ブ、だけにね。」
「奇譚クラブって、何ですか?、お父さん。」
「これ、何だと思っているの?、サヨリちゃん。」
「このボールを7個集めると、何でも願いが叶うんですよね。そうそう、中から大きな龍が出て来て、『お前の願いを1つだけ叶えてやろう。』とか言うやつですよね。ボクの願いは決まっていますよ。現金ですわ、1億円もあれば人生逃げ切れますよ。ボクは猫ですから、ニャン生ですかね。あと3つ集めたら、どこ行きます?、何食べます?、何します?。取りあえず宴会ですかね?。」
「あーーー、何かごめん。このボールで僕らの願い事は叶わないよ、サヨリちゃん。なんつーか、コレ、ただのガチャガチャだから。」
「えーーー!。ドラゴンボールじゃ無いんですか?。神龍は出て来ないんですかーーー?。」
「ドラゴンボール・・・言っちゃうかぁ~。言っちゃったかぁ~。ごめんね、シェンロンは出て来ません。シェンロはおろか煙も出ません。でもね、奇譚クラブのかぶりもののハロウィンバージョンが全種類揃っているんだよ。凄くね?、サヨリちゃん。」
「あ~、『かわいい かわいい ひつじちゃん』のシリーズのですか?。それはそれで嬉しいですけれど、ボクの気持ちを切り替えるのに少しお時間を下さい。ついさっき、1億円を無くしてしまったものですから。ところで、ガチャガチャ全種揃えるのに、いったいどれだけのお金を奇譚クラブに注ぎ込んだのでしょう?。お金は大丈夫ですか?。」
「それはシークレットだそうです。」
「お金を使いすぎたのですか?。後からもの凄い金額の請求書が事務局に届くのでは無いのでしょうか?。お父さん、ヤバイっすよ。直ぐにでもトンズラする準備をしなければ、闇金ウシジマくん並の取り立てにあいますよ。」
「それは大丈夫だと思うのだけれど、サヨリちゃん。おいで姐さんは、東京で何らかの技を使ったものだと思います。もしかしたら、おいで姐さんは東京では一目置かれる存在なのかもしれませんね。凡人のお父さんには、皆目理解なんて出来ない何かが東京にはあるのかも知れません。もしかしたら、おいで姐さんはフリーメーソンなのかも知れないね。」
「おいで姐さんは、東京でガチャして来たの?。もとい、東京までガチャをしに行ってきたの?、お父さん。ヤバイって、旅費まで請求されますよ。更にヤバイ状況になったのだと思うのですけれど?。」
「ちょうど電話でガチャをお願いしたタイミングに東京にいたみたい。だから旅費の請求は来ないよ。そして、『香川県では奇譚クラブのガチャガチャは出来ません』だって。おいで姐さんから鬼の首を取ったように言われたよ。もうね、目の前でこのボールを降られてさ、おいで無双状態だったよ。へつらうしか無かったよ。三回回ってワン言わされるのかと思ったわ。」
「お父さんも大変ですね。でも、今後一切、奇譚クラブのガチャガチャは出来ないという事確定ですか?。」
「そうだね、そういう事になるよね。香川から一番近い場所となると広島、兵庫、大阪のどこかだね。岡山駅前のパロ岡山というお店があったのだけれど、そのお店は閉店しているみたいだよ。お父さんは、そんなの知らなかったから、ガチャガチャコーナーを見るたびに奇譚クラブを探していたよ。可哀想なお父さん、お父さん可哀想。」
「こうなったら、TwitterでもFacebookでも総動員して買ってもらうしか手はありませんよ、お父さん。インターネットは団体戦です!。」
「良いこと言った!サヨリちゃん。お父さんも心当たりが何人かいるから、次のシリーズが出たらお願いしてみることにするよ。」
「で、今日はかぶらないのですか?、ねこハロウィンちゃん。」
「ねこハロウィンちゃんは、次の機会にします。」
「引っ張りますねぇ~。」
「あっ、そうだ。ちゅーるメーカーでサヨリちゃんの動画を作る予定なのだけれど、ねこハロウィンちゃんで動画撮影しようか?。『ちゅーる♪ちゅーる♪ちゃお♪ちゅーる♪』ってやつ。」
「ちゅ、ちゅーる!?。やる、やる!。」
奇譚クラブのガチャガチャ追加記事




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