───大変な事になったな…
僕のさつま芋史上、最も大枚を叩いた大分県産 甘太くんが美味くない。芯が残る感覚というか、古い感じがするというか、甘いのは甘い。けれど何かが違う。スチームクッカーで、他の芋と同じように蒸し上げた。けれど、火が通ってない感じが半端なかった。購入元はマルナカ(イオン系)である。
───どうしたよ、甘太くん
袋詰めされた3本のうち、小さいサイズの2本を食べた。お世辞にも旨いとは形容し難い。僕は不味い芋の記事など書かない。書いたところで意味が無い。それはタダのクレーマー。不味いは、記憶の奥底へ沈めるだけ。今までもそうして来たし、これからもそうするつもり。現状の採点は30点。価格の高さが大きな減点材料になった。
───395円(税抜)はボリ過ぎだろう?。
残りは1本。失敗は許されない。絶対に許さない。僕は蒸す前に、甘太くんの基本情報を探すべくGoogleからリサーチを開始した。
───きっと、何かが足りてない筈
甘太くんの正体は、40日以上貯蔵されたべにはるか
阿蘇山の噴火による火山灰土が広がる、豊後大野市と臼杵市の丘陵地帯。甘太くんは、そんなかんしょの栽培に適した環境で元気いっぱいに育っています。甘太くんは、大分県産のべにはるかを収穫後40日以上貯蔵することで、ぐっと甘味を増加させた大分独自ブランドです。特に糖度は通常のかんしょの1.5倍ほどあり、焼き芋にすると、ツヤツヤの蜜がにじみ出し、口に含むと驚くほどのしっとり感を味わえます。
The おおいた おおいたの産品「かんしょ」のご紹介 より引用
───はい、はい、はい、はい…
甘太くんの正体は40日以上貯蔵されたべにはるか。
あの甘さはべにはるかのもの。火が通っていない触感は貯蔵期間の長さから。その恩恵はデンプンが糖に変わり甘さが1.5倍に増す。調理法として焼き芋が推奨されているという事は、強力な火力が必要だという事。つまり、加熱時間を長くすれば、問題は解決されるはず。
───プランBへ移行します
僕のスチームクッカーの弱点は加熱時間の短さ。45分が限界で、それを越えると空焚きになる。途中で水を足さなければいけません。蒸し時間を1時間に決めた。今日もチャングムを見ながら時を待とう。お芋さんの友だった『宮廷女官チャングムの誓い』も数日後には最終回。毎日観られる1時間ドラマを決める時期が来たな…。
───そうこうしていると甘太くんが蒸し上がった
40日間、貯蔵されたべにはるかを1時間掛けて蒸し上げた。最初の小さい芋の2倍の長さである。これならば完璧でしょう!。さっそく、半分に割ってみます。
───ジャーン!
前回はもっと白っぽかった。黄色みもあまり無かった。前回とは見栄えからして別物だ。やはり熱の問題、火の通りの問題だったのだ。今回得た教訓は「甘太くんにはしっかりと火を通しましょう」という事だった。
───画像からもご理解いただけるでしょうか?
表面の蜜。蒸しているからと言って、これ、水分じゃないんです。半分に割った瞬間、皮と芋実がずるりと剥けて焦りました。皮と芋の間の蜜の層が原因のよう。
芋の外側はとろける甘さ。この甘さはスイーツそのもの。内に行くほど白っぽく見えますよね。はい、失敗しています。火の通りが甘いです。普通に美味しいけれど、甘太くんのスペックを十分発揮されてはいません。
もっと火を通さないと、もっと蒸さないと…。
若干の後悔はありますが、次につながる一手になりました。もうね、焼きます。普通に焼き芋します。甘太くんを堪能する調理法を僕はそれ以外に知りません。絶対に焼いてやる!
しかし、マルヨシセンターの甘太くんを試す事で事態は一変。
───次回「甘太くん、リターンズ!どうして同じ芋なにのに?」
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