「これからゾーンに入りまぁ~す(笑)」
特定の環境下での仕事前、僕はイヤホンで耳を塞ぐ。理由は単純である。雑音の中では仕事に集中できなくて、今日もサヨリは元気です(笑)
僕が絶対音感の持ち主とかではなく、無音状態の方が作業に没頭できるから。つまり、さっさと作業を終わらせて帰りたい。その一心で耳を塞ぐ。それゆえの、「これからゾーンに入りまぁ~す(笑)」なのである。
で、僕が選んだ店は、みんな大好き100均ではなくてゲオの方。でもその実、100均のワイヤレスヘッドホンだって持っている。それを持ち込み作業もできた。けれど、見た目がね仰々しくてよろしくない。夏は暑くてしてもられない。
100均のワイヤレスも視野に入れた。けれど、なんとなくそれが怖い。だってそうでしょう? あんなのが耳の穴で爆発したら普通にお陀仏してしまう。
知っている、それがない事も。とは言え、ネットニュースでたまにみかけるガジェットの爆発記事がやっぱり怖い。Yahoo!ニュースからの煽りが呪縛となった。だから、万が一を億が一にしないと……安全性を考慮してゲオのワイヤレスに決めたのだ。
購入価格は二千円くらい。赤のカラーを選んだ理由は目立つから。無くしても見つけやすいし、仲間らにゾーンに入った目印にもなる。これで誰の邪魔も入らない。面倒な作業だって乗り切れる。
「何の音楽聴いてるの?」
この質問をよくされる。
「音楽は聴いてないけど? 落語だよ、落語。古今亭志ん朝師匠の」
「ここんていしんちょう…って、誰? ま、いっけど」
いつだってそう答える。それがすんなり受け入れられるから。悲しいけれど、僕は落語が似合う男なのだ。
その前に音楽も聴いてみた事もある。でもダメだった。陶芸家なら皿割ってるやつだった。メロディだけなら大丈夫。けれど、歌詞が入ると思考がやられる。だって、ゾーンの最中は小説やブログを頭の中で書いているから。作業の内容を例えるのなら、椅子に座って千羽鶴を折る感じ。昭和のお母さんの内職に近い。
だから、作業は手が勝手にやってくれる。そして、脳は暇をもて余す。体は仕事、心は執筆。この組み合わせが効率的なのである。だってそうでしょう? 胸を張って、よそ事ができるもん(笑)
つまり、ワイヤレスイヤホンは、一石二鳥の魔法のアイテム。時間の節約に効果的。だから、使い始めると手放せない。ちなみに、音源は雨音である。雨音はいい……気持ちが落ち着く。
先日、こんな事があった。
割とムカッとした事でもあった。
いくら外部音を絶ったとて、思念のようなものは伝わるようだ。背中に何かを感じ、耳からイヤホンを僕は外した。お前、背後霊か? 僕の真後ろで立つ同僚に、やめてよねぇー怖いから(汗)
不敵な笑みを浮かべて僕に話しかける同僚……これが、後の火種となる。
「それ何?」
「イヤホン」
「何で?」
「作業に集中するため」
「そっか」
「それ以外、何にみえる?」
「ずっとそれ“補聴器”かと思ってた(笑)」
僕の耳に何てことを言うんだ? たった一言のダメージで、僕の心臓が傷ついた……。いつか、仕返しをしてやらねば(笑)
コメント
雨音、いいですよね。僕はイヤホンが苦手なので聞くのは自宅だけですが、よく屋久島の自然音を聞いてます。その中に雨音もあって、ほんと落ち着きますね。
そうなんですよ、雨音は落ち着きます。
真夜中、ポメラ、膝の上にはサヨリさん。
この三点セットに大自然の恵みの音が加われば、
何時間でも書いてられるのも不思議です(笑)