１００均で買ったバスケットが優れもの

　スクーターに後カゴつけた。

　収穫した野菜を乗せるのが目的だった。

　結論から言ってしまえば、この後カゴ、思いの外、使い勝手がよい。さしずめ、サンダーバード２号みたい。これさえあれば、軽く僕の世界が守れる気がした。目的に合わせた汎用性が高いのだ。桃からはじまり、きゅうり、とうもろこし、ナス、トマトにスイカ。なんぼでも野菜が運べる優れもの。だったら、もっと早くに付ければよかった。欲を言えば、タマネギ収穫の頃にも欲しかった。

　でも、何かが足りない…サンダーバード２号には、コンテナだって必要だ！コレが分かるアナタ、そりゃもう、お友達です（笑）

　そんな折、１００均で手頃なサイズのバスケットを見つけた。取っ手があって運びやすそうで、サイズ的にも丁度よさげ。他でもない、おっさんの勘である。価格を見ると、１００均なのに１６０円。１００均なのに何でなん？　一瞬、僕はそれを手放したけれど、見逃すのには実に惜しい。思い直して、結局、買った。店を出て、そのまま後カゴに入れたバスケット。知ってる、それ、嘘でしょ？　測ったようなピッタンコ。控えめに言ってもミラクルだった。

　なにこれ、いいじゃん！

　思いがけぬ喜びは、今からひと月前の出来事である。このバスケットが優れもので、使い始めるとやらたと便利。

「もう、こんなの手放せません！」

　そんな気にもなる。

　畑の野菜を入れて持ち帰る。そのまま水道水で洗い流す。しばらくそのまま放置プレイ。それだけで、水は勝手に切れてしまう。乱暴なやり方だけれど、それは大きな時短に繋がった。一日の間の数分の手間。けれど、年間を通せば数時間の節約に繋がる。僕だってもう歳だ。たとえ、一分でも大切に使いたい。それはアナタも同じでしょ？

　だけじゃない、テイジン！

　ちょっとした買い物には、レジカゴ兼ねたマイバッグ。これさえあれば何もいらない。さらに、買い物のたびに必要だったレジ袋。その余計な３円とか５円が不要になった。

　１６０円の価値が僕にはあった。

　仮に、一回のお買い物で３円の節約になるのなら、５３．３３３…回目からは儲けに転じる。日数にして二ヶ月ほど。楽勝である。夏場はね、スーパーで氷をタダもらうから。その氷でサヨリハウスを冷やすから。タダでもらえる氷欲しさに、せっせと飲料水をスーパーで購入したから。

　その甲斐あって、今日もサヨリは快適です（笑）

　明日から九月。

　そんな夏がもうすぐ終わる。

　読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋、八代亜紀。この秋は、いつもと違う執筆の秋。

　さてさて、頭の中の物語。どんなお話に仕上がるのやら？　書いてる僕にも分かりませんけど（汗）

　サヨリさん、それは何か違うと思うぞ？