ブログのアクセスを増やす方法
ゆきは密かに目論んでいた───静かに……その時を待っていた。わたしはブログの女王になるのよ……と。そう、新たなる自分を目指して、己の可能性を信じて、ゆきは高校デビューを画策していたのだ。 公園の桜の木の下で、それをアケミに語るゆきの姿があった……。ぽかぽかとした春の日差しに桜の花は満開であった。「マ、マ、マジでぇ~! 私、ゆきちゃん応援するよ」 ゆきのビジョンにアケミの鼻息が荒くなる。アケミの瞳は、子どもがおもちゃを手にしたような、ギラギラした眼差しであった。「だったら、これからサヨちゃんのライバルね!」 ゆきのブログに便乗して、アケミは遊ぶ気満々なのだ。「そんなんじゃないわよ、アケミちゃん。...