この味……神ってる！マルコメ 料亭の味 赤だしとうふ

　火曜日はレビューの日。

　その日は怠い一日だった。

　朝から晩まで身体が怠くて。怠くて、怠くて……それでも一日頑張った。偉いよな、俺……誰が褒めてくれるワケでもないのに。カラ元気も元気のうちで、今日もサヨリは元気です（笑）　自分で褒めなきゃ誰が褒めてくれると言うのかい？（笑）

　だがしかし、この体調不良の原因が分からない。分からなくても飯だは食っとかないと。明日だって忙しい。とはいえ、肉を食う元気が出ない。あんなに好きな肉なのに。こんな時は、白いご飯と納豆で十分だ。あと、熱々の味噌汁だよな？　そんなぶらり散歩気分で、インスタント味噌汁を選び始めた。

　何でかなぁ……そうじゃないんだ、もっとこう、普通のメーカーの味噌汁ないの？

　スーパーオリジナル商品ばかりが目に留まる。値段は安いけどそうじゃない。昔から知ってるメーカーのお味噌汁が欲しいのだ。たとえば……マルコメとか……。それと、トリッキーなのはいらない。シンプルなのが欲しい。なぁ……聞こえてるか？　ヒューストン！

　身体が怠くて、思考までアルマゲドンだ。落ち着け、焦るな、誤るな。上の棚から順番に……カップみそ汁を探してゆく。最近のはフリーズドライなんだな。お湯をかけると、あら不思議。とんなことってある？　フリーズドライで胃袋が歓喜した記憶がまるでない。フリースしかけた頭で、フリーズドライはすっ飛ばす。

───見つけたぞ！　マルコメブランド！

　どんだけ、オリジナルブランドを売りたいのか？　軽くイライラしながら、生みそタイプを手に持った。でも、豆腐はフリーズドライだった……仕方ない。取りあえず栄養補給だ。

　炊き立てご飯と、納豆と、マルコメの赤だしとうふを晩飯に。白米を口に入れると、米の甘みが舌を刺激する。美味い！　つまり、まだ僕は大丈夫（笑）　よくよく考えてみれば、これが今日の一食目だった。朝から何も食べてないのだから、身体が怠くもなるのだろうな。燃料切れ直前ってところか……へへへへへ。こんなの知ったら、いつも温和な友人だって血相変えて心配するだろう。

───まぁまぁ。そんな日もある。

　口の中に白米の余韻を残し、赤だしとうふを口に含むと、僕の胃袋が微笑んだ。何だよ、何だよ、美味しいじゃん。体に足りない謎の栄養素でも含まれているのか？　元気バロメーターが上がる感じが半端ない。もしも、カリン様から〝仙豆〟をもらったら？　それを食べたら？　こんな気分になるのだろうか？　それは、消化器官の全てが喜んでいる感覚だった。

　最高のスパイスは空腹というらしいのだが、限界を超えた身体には、炊き立てご飯と味噌汁だけで、人間は幸せを感じられるのだろう。もし、今、この瞬間。「地球最後の日。あなたは何を食べたいですか？」美人女子アナに質問をされたなら「白飯と味噌汁に決まってる」そう僕は答えるだろう（笑）

　今日のマルコメの〝料亭の味 赤だしとうふ〟は、それくらい美味かった。

　体調のHPが回復すると、あの怠さの原因が気になった。途轍もない脱力感……これって……何で？　この体験から数日後。その答えが見つかった。それは……

　マンバを採りに畑で五つのオペレーションをしたしわ寄せだ。短時間であれだけやったのだ。そりゃ、誰でも疲れるだろうて……いや、歳には勝てなぬということかな？（笑）

　あの日から、定期的に赤だしとうふを食べています。つまり───おススメ（笑）