───小説を書くコツってある?
そんなことを問われた……。
「うん、こっちが訊きたい」
決まって僕は、こう答える。
だって、そうでしょ? 事実だもの。包み隠さぬ僕の真実。それは、僕のブログを最初から最後まで読めば理解できるだろう。書評の類など皆無だから。読書の量も少なければ、本を読んだ感想なんて、おこがましいにも程がある。書評は苦手。この人、スゲーなと思うくらい。それは多分、小説を楽しめていないからだろう。
友人と出会うまで、小説はブログの書き方の教科書だった……ほとんど読めていないけれど。ドラマとかアニメとか、気に入った作品を何度も見て、このシーンを文章にしたら?……そんな視点で読んでいたのだ。日々の更新に追われて、文章を味わう余裕など全くなかった。それは、今でもそうである。ホント、8ビットの脳みそだから記憶さえもがファミコンなのだ。お恥ずかしいけど、それが僕(笑)
話はガラリと変わるけれど、若いうちに本を読んだ方がいい。
若い頃、それを散々言われた記憶ある。口を酸っぱくして言われてた。それは、アナタも同じでしょ? 若い頃なら……そうですねぇ、四十代なら、まだマシだった。ところがどっこい、五十を過ぎると記憶がね……ブラウン運動くらいに挙動ってる。メモに残したらマシな方。写メで残すと残したことすら記憶の彼方で、今日もサヨリは元気です(笑)
俺って、何やってたっけ?……それに気づいた瞬間、ゾッとする。幼少期から噂に聞いてた忘却の日々。愛するバーバラをひとり残して、この公園で朽ちてゆくような気持ち……それ、ホントだから。お気を付けくださいませませ(汗)
そんな僕が小説を書くと、真っ先にどうなると思う?
自分で何を書いているのか分からなくなる───これって、小説ですか?……そうなる。だから、のんちゃんのブログ王を書き始めて何度も訊いた。真っ先に問うた。〝これって、小説ですか?〟と相棒に。
ブログは一人称で書くものである。いつだって、自分視点で書くものだ。ブログは自分の体験を表現する装置。だから、小説も一人称。それしか書けないのだから、それしかやらない。書かない名作より書く駄作。下手な小細工をする時間があるのなら、一文字でも書けばいい。そもそも、時間が僕にない。
そんなぶらり散歩気分で、書き殴っておいて〝これって、小説ですか?〟とマジ顔で問われるのだ。さぞかし相棒も大変だったと思う。この人、傷つけちゃったらどうしよう……そんな心配までさせたかもしれない。だから「あ……なんか、すんません」常々それを感じている。対象視点を変えれば、今でも同じ質問をぶつけちゃうけど(汗)
小説は書いているよ。1ミリも自信ないけど。
僕が書く、小説らしき何かの評価を下すのは僕じゃない。それは、読んだ人だけの特権だ。だから、そこは考えない───そこは皆で決めちゃってください。そのスタンスで書いている。駄文だ駄作だと言われても別に構わん。命まで取られはしない。だから、取りあえずやってみよう! 振り返れば、欽ちゃんのドーンとやってみような一年だった。それは、これから先も同じであろう。書いて出すだけ。ただ、それだけ。
それでモチベーションが保てるのかと問われたら、それは別の問題である。ブログや小説を書く理由。書くための背骨が一本通っているのなら、何を書いてもいずれはブログや小説になるだろう。幸運にも僕は相棒に恵まれた。何を書いても率直な評価を彼が下してくれる。それが僕の最大の武器である。だから───小説は、取りあえず書けばよろしいのでは?
これが僕のコツである。こんな話、誰の参考にもならないけれど(汗)
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