「ごわぁ～ん！」
「また食うの？」
「ごわーん！」
「腹……壊すぞ？」
「ごわーーーん！！！」
「吐くなよ」
「わん！」
「おめぇーは、犬か？」
解ってんだか、解ってないのか？ 何故だか猫との会話が成立している。愛猫サヨリが大飯ぐらいになってから、そろそろ一年が過ぎようとしている。あんなに食が細くて、何軒も食べられるものを探してスーパーを梯子したのに。パウチを沢山食べるようになった。とはいえどもだ……これから気温が上がるとちと困る。だって、そうでしょ？ パウチって、あれだ……お皿に出したら腐るから。もしも残して、仕事の間にそれを食べたら……腹を壊すに決まってる。それはとても心配だ。今のうちに手を打たないと───デス。
───カリカリ食ってくれねぇ～かな……。
今の食欲があるのなら、もしかしてカリカリだって食ったりして……。そんなぶらり散歩気分で、カリカリを買ってきた。欲しいのさぁ～シーバー♪ である。これなら小分けになっているし、もしも食べない……そんな理不尽な事態が発生しても、猫友ちゃんにあげられるから問題ない。仕事を終わらせて事務所へ寄る。しっかりと空腹になったサヨリにシーバを与えると───サヨリは、一心不乱にカリカリを食っている。おい、お前。普通に食うんかい？ 残すのかと思いきや、残さず完食した後で「ごわぁ～ん、ごわぁ～ん」つーて、おかわりまで要求している。〝彼は絶対に止まらない！ わたしの胃袋を助けるまではね〟そんな勢いある。
───あぁ───もう、武士の情けじゃ！
パウチを半分与えると、それも全部食べてしまった。その後で、老猫は得意げに顔を洗う。ちなみに、うちのサヨリが顔を洗っても雨は降らない。それとは別に猫も人間と同じようだ。釣った魚にゃ餌やんねぇ～の魂があるらしく、無言でトイレに座って僕をにらむ。すっきりしたら、無言でコタツの中へと身を隠す。そうなってしまえば、名前を呼んでも出てきやしない。先週も同じことを書いたけど（汗）
───さぁ～て、ここからが勝負である。
吐き戻されたら目も当てられない。これから一時間ほどサヨリの様子をみなければ。一時間なんて大したことはない。ブログを書いていれば、一時間なんてあっという間に過ぎてしまう。そう、集中してしまえば僕の勝ち。これまた先週と同じだな（汗）
一時間後───サヨリは吐き戻すことなくコタツの中で眠っている。コタツの中からいびきの音がうるさいくらいだ。うーん、この夏はカリカリでも大丈夫そうだ。これからトレーニングを積み重ねて、食事の主体がカリカリになれば、僕の心配事がひとつ減る。
その生活から半月が過ぎた。Yahoo!天気では、今週末から気温が上がる予報である。食事の心配もなくなったようだし、友人からのザブンとプールの準備もしないと（笑）
てかお前……太ったろ？！
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