うちのニャンコの「ご飯のおかわり!」モノ申す

水曜日(猫の話)

 水曜日は猫の話

 猫はご飯を残しがち、うちのサヨリもそうだった。どういうワケだか、少し残して目もくれない。酷いときには、半分以上もカリカリを残して目もくれない。なのに、新しいのを与えると、胃袋をリセットでもしたように食べている。この頃から、僕にとっての猫の存在は謎だった。いつも隣の不思議ちゃんが、置物のように座っていた。かれこれ、十年以上も昔話だ。

 その不思議ちゃんは健在で、食欲は当時よりも多いように感じている。まぁ、僕の顔を見れば「ごわぁ~ん」である……他に言うことないのかね?
それでも、老猫には問題がある。胃袋は若いつもりなのだろうが、度を越せば吐き戻す。誰がゲロの掃除をするのかね? だから、小分けにして与え始めた。半分食べて、半分ミルクを飲んで、一時間後にもう半分。ってな具合に。

 この方法を始めると、吐き戻すことはなくなった。代わりに始まったのが〝猫からの交渉〟である。パウチを半分食べて、ミルクを飲んで、ジッと自分のお皿を見つめている。おい、サヨリ。そんなに見つめたらお皿に穴が開くぞ(汗)

 そして数分、「ごわぁ~ん」の合唱。それを超えると交渉へ入る。僕の目の前にキチンと座って、ひたすら僕を睨みつけるのだ。猫は誰とも目を合わさない……あれは嘘なんじゃないだろうか? そんな気にもなる。
ここからの流れは、いつも決まっている。一時間、僕は絶対にご飯をサヨリに与えない。猫のおねだりに負けてはいけない。どれだけお前のゲロの掃除を、僕がやり続けてきたと思っているのだ? お前、高級な鯛の刺身だって、好きなだけ食わせたらマーライオンになっただろ? いつまでも若くない。少しは弁えろ! 心を鬼にしながらの睨めっこ。

 これ、僕が事務所にいる限り、去年から必ず行われるお約束になっていた。
で、僕が事務所からいなくなると、どうなるか? どうやら、ドアの前で鳴いているらしい……それを聞いてしまうと、事務所のドアを開くたび、後ろ髪が引かれる思いになるのであった。

 こんな感じでサヨリは可愛い。

 でも、これはこれ! それはそれ! 目線と視線で火花を散らしながら、僕には僕の仕事がある。まぁ、ブログを一記事くらい書き上げれば、一時間なんてあっという間。しばらく、そこで睨んでいなさい。
ストック記事を書き上げて、お待たせしました、おかわりの時間。その頃になると、サヨリは諦め、僕の膝で転がっているのだけれど、おかわりはキチンと食べるちゃっかり者(笑) 〆のミルクを飲み終えると、知らんぷりしてコタツの中へ。

 ───〝ありがとう〟ってくらい鳴けば?

 その時には、コタツに頭が突っ込まれている状態である。まぁ、4~5時間もしたら、ご飯の催促が始まるのだろうな(笑)

 この子は、僕にとっての永遠の謎である。

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