サツマイモの根出完了!

さつまいも
木曜日(雑談)

 木曜日は雑談の日

 去年、相棒からサツマイモをもらった。

───水でしっかり洗ったから……。

 そう、土を洗い流したサツマイモの発芽率は極端に落ちる。だが、温存しておいた二本から芽が伸びる。天を突くように、勢いのある芽であった。詳細は、去年書いた記事のとおりである。

 これで可能性はゼロではなくなった。でも不安は残る。二年越しの越冬でサツマイモにできるのか? このまま枯れてしまうのか? サツマイモの芽出しに幾度も失敗した僕が故の不安であった。とはいえ、事務所の中では寒かろう。何よりも、今日も元気なサヨリにいたずらされても怒れない。

 安全を考慮して、猫の食器セットが入っていた箱の中でサツマイモを保存した。きっと食器の送り主が、サツマイモを守ってくれるに違いない。そのまま冬を越して春が来た。四月に入り封印していた箱を開く。もうね、開いた瞬間ドキドキした(汗) 枯れてたらどうしよう……心配の裏側で、茎が伸びてたら嬉しいぞ。そんな、淡い期待も抱きながら。

───うーん……ヨシとしよう!

 箱から取り出したサツマイモは、実に微妙な姿だった。一本はかなり危うく、もう一本はイケるかも? そんな状態だったのだけど、たぶんこれなら大丈夫! 可能性は自分で決める。ゼロじゃないなら、僕にとっては100パーだ。発根を確認してから畑デビューを試みよう。

 サツマイモを水に浸けて、LEDの光を当てて、しばらく様子を見ることにした。一週間もあれば結果は出る。そう考えて、四月一日に実行に移した。いつもならペットボトルの僕だけれど、このサツマイモに限っては猫の皿が相応しい(笑)

 四月八日。

 猫の皿の中でサツマイモは根を出した。茎もしっかりしてきたようで気温も高い。だったら、畑に持っていこう。三月の末から三日に一度、僕は畑に行くようにしている。アスパラの収穫があるからだ。雨の翌日は、アスパラがグングンと茎を伸ばす。案の定、アスパラはアホのように採れた。採りたてのアスパラを水でジャジャーっと洗って、マヨネーズ乗せて食べてみ? もうね、ゾッとするほど旨いから。それが毎回、こんなに採れてしまう(笑) よつぼし苺も、これくらいウハウハしたいのだが……未だ未知数ではっきりしない(汗)

 さて、今日のお仕事です!

 未だに一本は微妙だけれど、もう一本は順調に見える。これから気温の上昇と共に、葉っぱが青くなって茎がギュイーンと伸びるだろう。今年の収穫量に期待などしていない。来年に向けた種イモを採るのが目的なのだ。もう一本が復活したら、僕が食べるくらいが採れる算段。元々、可能性ゼロから始めた話である。ここまで来れば、一年越しの大成功!!

 あるはずなかったサツマイモ。存在すら知らなかったサツマイモ。それを僕が手に入れて遠く離れた畑で育つ。この展開を誰が予想したであろうか? 一年越しの長丁場。ハラハラドキドキもしたけれど、伏線なしの回収に、兎にも角にも気分は良好なのである(笑)

「なぁ、おまいさん。ビックリしたろ? 僕もビックリだ(汗)」

 ひこうき雲のかたわらで、雷電が大きく一回転したように見えた。

コメント

  1. 発芽したっ! す、すごい! もうね、訳わかんないけど涙が出ました。ていうか、本当は号泣しました。秋が楽しみですね。

    • 特別なサツマイモなので確信がつかめなければ記事に書けませんでした(汗)
      ようやく記事に書けるまでに育ってくれたので感無量の思いです。
      今日からは夜間の気温が10度を超える予報です。
      後は気温に任せて茎を伸ばすだけ。
      この記事は相棒への感謝の気持ちを込めて書きました。
      友人からの伏線なしのサツマイモ。
      それが相棒のおかげで回収できるのですから。
      これはチョットしたミラクルですよ(笑)

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