アスパラガスを生で食べるという贅沢

アスパラガスを生で食べる
木曜日(雑談)

 木曜日は雑談の日

 今日は、自分で栽培したアスパラガスを存分に自画自賛しようと思います(笑)

初アスパラ収穫(2024)

 皆さんは、アスパラガスと聞いて何をイメージされるでしょうか? 僕が真っ先に思い浮かぶのは「喜んでぇ~」でお馴染みの、居酒屋のベーコン巻きです。カリカリに焼き上げたベーコンが織りなす濃厚な脂味と、その後で口に広がるグリーンアスパラの爽やかさ。バターやチーズを絡めれば、ピザやパスタを生んだヴェネツィアの風すらも感じさせることでしょう。

 シンプルに塩や醤油だけでも満足度は高い。そんな意味でも、和風、洋風、中華風……全ての料理に合う資質を持っている。それが、アスパラガスの魅力なのです。日本全国で繰り広げられる女子会での人気度こそが、アスパラガスの素晴らしさを証明しているとも言えるでしょう。ちなみに、エビデンスなんてありません(笑)

 そして欠かせないのが、キンキンに冷えた生ビール。このために生きている。この一杯のためだけに生きている。この一杯が、上司の嫌味ですら吹き飛ばしてしまう。居酒屋という閉鎖空間で味わうアスパラガスのベーコン焼きは、人々の胃袋を掴んで離さない極上のおご馳走なのです。アスパラとビールは悪魔のコラボ。神はとんでもない食べ物と飲み物を創造されたものですね。僕はビールが飲めませんが……。

 日本でのアスパラガスの歴史は古く江戸時代まで遡ります。オランダ船により渡来し、当初は観賞用の植物でした。それは、トマトと同じ流れですね。それを踏まえて考察すれば、ギリシャ語で〝新芽〟を意味する〝アスパラゴス〟という語源でさえもが意味深に感じられのも不思議です。その栄養価も高く、毛細血管を広げて血圧を下げるアスパラギン酸への期待が持てる食材です。

 画像でご紹介したアスパラガスは、僕の畑で撮影したものです。アスパラ栽培とは、根を育てることだけに精力を傾ける作業。そう言っても過言ではありません。このアスパラガスには二年もの歳月を要しました。そしてようやく我が家の食卓にのぼったのです。それを生で食べてみましょう……そう、水で洗っただけの生のアスパラガスが主役です。

 アスパラガスは、一般的に火を通して食べる野菜です。そうしなければ、お腹を壊す可能性が否めないから。それ故に、アスパラガスを生で食べた人は少ないでしょう。けれど、ひとつの条件を満たすことで、アスパラガスは生で食べることが可能になります。その条件とは───ズバリ、鮮度です。スーパーなどで手に入るアスパラガスは、新鮮なように見えても収穫してから数日間が経過しています。だから、購入したアスパラガスを生で食べることをおススメしません。期待に反して、味も大したことはないでしょう。

 でも、僕のアスパラガスは鮮度において別格です。収穫してから1時間以内なのですから。しかも、緑ではなく高級な方の白いアスパラ。手前味噌だと言われるかもしれませんが、このホワイトアスパラガスに値段を付けたら?……どれほどの価値になるのでしょうね? 考えただけでもワクワクします。

 ホワイトアスパラガスは、グリーンアスパラガスに比べて口当たりがやさしく、食感もやわらかい。僕の白いアスパラは、もみ殻の中で茎を伸ばします。光合成がされていない分だけ、緑のアスパラと比べて香りも弱くビタミン含有量は控えめですが、食物繊維は同等です。

 それでは、ポッキーのように、ホワイトアスパラガスを生でポリっとな。してみましょう(笑)

 ふむ、これは……春の息吹を感じます。

 言葉でうまく表現できませんが、ほのかな甘みとほろ苦い風味を舌先に感じます。その後で、浜辺美波が駆け抜けたような爽やかさ。白い砂浜と美しい波が育んだ、海産物との相性もよさげです。口の中を走り去る、浜辺美波の透明感もさることながら、それと同時に、のんちゃんのブログ王のヒロイン〝のん〟のイメージとも重なります。のんは純真無垢という言葉がピッタリなキャラクターです。その純情っぷりは、三縁さよりに初めてメールを打つ描写からも見て取れるでしょう。そして彼女は、春の季節がよく似合う。

 純白のアスパラゴス(新芽)は、全ての調味料に合う素材です。その汚れなき存在は、調理する人の色に染まります。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。虹の七色のように、何色にでも染まるでしょう。そして、どう調理しても美味くなる。なのに調理されたアスパラ自身は、花言葉と同じで何も変わらない。調べれば調べるほどに魅力を感じてしまうのが、アスパラガスの特色と言えるでしょう。

 もし、ご自身の手で、この味を確かめたくなったなら。プランターでアスパラ栽培をしてみては如何でしょうか? 採れたてのアスパラガスを洗って食す。それだけで、きっと心が癒されることでしょう。アスパラガスを生で食べるという贅沢を。春の香りに包まれながら……。

 ごちそうさまでした(笑)

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