「背景布と光源を変えてからやる気になってますね、お父さん。」
「今までが過酷すぎたんだよ、サヨリちゃん。でも、色々とやらないと正解が見つからないからね。何事も経験だよね。今の知識があったら、冗談抜きで撮影セット1万円チョイで出来てたわ。」
「良いじゃないですか、お父さん。何事も芸の肥やしとなるのですから。」
「何だか良いこと言っている風に聞こえるのだけれど、お父さんは芸人ではありませんから。」
「似たようなものでしょや。」
「なぜに、東北弁?。」
猫の写真撮影あるある
「実は、新しく外付けHDを買うんだよ。」
「にゃんで?。」
「写真が増えすぎてPCが悲鳴を上げているから。今は凄いよ、1テラクラスで7千円しないからね。お求めやすくなりました。」
「メッチャ写真撮影したのですね、お父さん。」
「メッチャ苦労してね。」
「どんな?。」
猫はこっちを向いて欲しい時に限って向かない
「海とかに行くと思うのだけれど、風景と一緒に顔を撮りたくても、こっち向かないよね?。」
「ボクだって、お船が見たいですからね。」
更に視線を合わせるのは至難の業
「サヨリちゃんと視線を合わすのは奇跡のようなものだよ。難易度高すぎ。」
「猫にとって『視線』では無く『死線』ですよ。お父さんじゃなければ、ぶちのめしているところです。」
奇跡は2度と起こらない
「赤ちゃんのようなサヨリちゃん。もう、こんな写真は二度と撮れないよ。」
「お父さん、そのお歳で幼稚園児のような格好をして可愛い顔出来ますか?。ボクも、それと同じようなものです。たまたま可愛かったかも知れませんけれど、何度もやるとは思わないで下さいね。」
服を着るのが嫌
「今のサヨリちゃんは服を着ても大丈夫だけれど、最初は大変だったよね。」
「あのね、寸法がメチャクチャ何ですよ。ボクの体に合わせた服を作ってくれたから着ていられるの!。感謝なさい。」
「は・・・はい。」
被りものも嫌
「被りものにも好き嫌いがあるよね。」
「耳が動かないかぶりものは基本NGですよ。中で耳が動かせるゆったりとしたのなら全然イケますけれどね。」
外での撮影は気を使う
「何気で野外撮影は気を使うんだよ、サヨリちゃん。」
「ボクは全然平気ですけれど?。野外撮影は好きです。」
「でも、大きな音とかしたら、ざーって走るじゃん?。」
「怖いんですから当たり前です。」
「それと、知らない人にも話しかけてるじゃん。猫が嫌いな人だっているんだよ。」
「ナンパは数です!。声をかけるほどに成功率は上がるのですよ。要するに分母を増やせば良いのです。」
「何の話やねん?。」
ずっと寝ている
「基本、ずっと寝ているでしょ?。お父さん、ずっと待っているのだけれどね。」
「猫は寝るのがお仕事なのであしからず。」
動きが早くて残像拳!
「シャッター速度をいくら上げてもブレるわい。」
「わいやって、走りたい時もあるんや!。」
基本的に仏頂面
「可愛い顔と、仏頂面との落差が激しいわ!。」
「いつもヘラヘラしている人間を、アンタは信用出来るのかい?。」
お昼間の目が怖い
「昼間は目が怖いよね。」
「夜中でも光の加減ではこうですけれど?、何か?。」
決定的瞬間を撮影したのに、暗くてボツ
「そうそう。暗くてボツは多いわ。」
「高性能カメラを買うか、明るい照明を付けるか、いづれにしても貧乏人のお父さんには酷な話でしたね。にゃ、にゃ、にゃ。」
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