団鬼六風?ズッキーニのつり上げ栽培

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ズッキーニの垂直栽培
自家菜園
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───今年の野菜は団鬼六じゃ。

 トマトときゅりは吊り下げて、脇芽をかいでの一本仕立て。最初からそうしようと決めていた。支柱からぶら下げた紐に茎を固定させ、茎が支柱を越えれば吊り下ろす。脇芽を取る手間はあるのだけれど、単純化すれば、植物の成長過程がよく分かるのだ。

 今年で畑も二年生だけれど、まだまだひよっ子。それ故に、何をしても笑われるだけだから気兼ね無い。傍目を気にせずのびのびやれる。ビギナーの特権である。そして、実際、そのように育てている。失敗も成長の肥やし。失敗しても悔いはない。ブログと同じで畑も我流で好き勝手。身勝手の極意を目指す日々。これを天国と呼ばずして何と呼ぶ?。

 今のところ、至極順調なのが不思議であった。

 そして、問題児のズッキーニである。予告どおりに団鬼六に仕立て上げた。太い茎を縄で縛り、そのまま吊り上げた状態が上部の画像である。縄を二本にしたのには理由があった。一本で吊っていると縄がプツリと切れたのだ。これは不味い。縄をもう一本追加しよう。そんな単純な理由で縄を足して、今日もサヨリは元気です。

 ズッキーニの茎は太い。太いが故に頑丈そうに見えるのだけれど、その中身は空洞である。カボチャと同じで水道ホースさながらである。だから、容易くポキンと折れる。そのくせ無駄に場所を取る。

 だから、支柱に縛り付ける手法もある。けれど、世の中美味くはいかない。それとなく、プロたちに話を訊くと、それでもいずれは折れるのだとか。支柱に沿わせてガチガチに固定すると、強風に煽られた時に固定した箇所から折れるそうだ。だから、6月まで収穫したら終わりくらいに思えと言われた。

 なにその心の煽り運転?。

 ズッキーニの成長点は茎の先にしか無い。これが折れたら閉店ガラガラ。その先には何も無い。ひと風吹けば一巻の終わりというヤツである。こう見えて、スッキー二は弱い子だった。

 だったら、面白い仕立てで育ててみよう。僕がそう考えるのは必然である。ズッキーニの鬼六仕立て(仮)なら、風に揺られても茎の全体が揺れる。剛構造と真逆の柔構造。これで折れたら何をしても折れるであろう。そう思いながら二週間の放置プレイでプランの全てが覆る。目を離した隙に、こいつの成長も凄まじかった。

 鬼六仕立て、やれるのか?。

 久々に顔を合わせると、かろうじて縄に吊された茎が腰元から大きく湾曲していた。巨大な実を収穫し、余分な葉を切り落とす。その後、根元から新たな紐を巻き付け引き上げる。折れないようにゆっくりと。幸い、茎は折れる事なく姿勢を整えた。ラッキーだった、義理セーフ。その一方で、土に転がせた実の方は、教務スーパーのようなサイズであった。瓜のようなズッキーニはどうしよか?。一本でも家庭用には荷が重い。そもそもこんなの食えるのか?。誰にあげるか思考を回す。妙案閃かず……それは後で考えよう。

 道路面から畑を眺めると。畑の奥で異様な植物が立っていた。その奥にはひまわり畑。うん、なんか変。でも、楽しいな。滑稽な眺めに雷電も腹を抱えて笑っているよう。ズッキーニの行き先は不透明だけれど、台風到来まで鬼六仕様で育ててみよう(笑)。

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