「シュークリームだぁ。」
「食べられもしないのに、みかんの時とはえらい違いだね、サヨリちゃん。」
「みかんは匂いが嫌いなんですよ。」
「香りと言いなさい、香りと。」
「やだっ!。」
食べる前に、シュークリームのサイズ・長さを測定
「高松町にあるメーゾンタダさんなのだけど、お父さんが中坊の頃からあるお店だよ。40年くらい続いている老舗だよ。今は若夫婦でやってるみたいだよ、サヨリちゃん。」
「そんな昔から通っていたの?、メーゾンタダ。」
「初めて食べたのが35年くらい昔かな?。クリスマスケーキとかはお願いしていたよ。」
「へぇ~。シュークリームも食べ慣れているの?。」
「シュークリームは初体験です!。」
「マジで?。」
「マジで。これはお裾分けで頂いたんだよ、サヨリちゃん。」
「ラッキーでしたね。」
「ラッキーついでに寸法を測ろう!。」
「またですか・・・。こじれてますねぇ~、粘土。」
「シュークリームだって、いつか粘土で作るかも知れないからね。大きさだけは把握しておかないとね。フムフム….。大きいところで7センチ位か。」
「コンビニのシュークリームと同じくらい?。」
「ケーキ屋さんのシュークリームだから標準サイズだと思うよ。」
「高さは約4センチくらいですね。」
「このシュークリームは3分の1くらいでカットして、中にカスタードクリームを入れるタイプだね。」
「カットしていないシュークリームは、どうやって中にクリームを入れているの?。」
「お尻から絞り袋でちゅーって入れていると思うんだけど。実際にシュークリームを作った事無いから知らないよ。」
「コンビニのシュークリームには、クリームを入れた形跡が見当たりませんからね。あれは昔から不思議でした。」
「じゃ、クリームを見てみよう。」
「にゃ~お!。カスタードがびっちりですね。高まるぅ~。」
「尻尾まであんこが詰まったたい焼きみたいだね。ボリューミーだよね。」
「どんなお味ですか?。」
「甘さが抑えられていて好きな味だよ、サヨリちゃん。子供の頃に食べたタダのケーキは大人の味がした気がしたなぁ・・・(遠い目)。」
「想い出の味みたいな感じですね、お父さん。」
「そうそう。」
「じゃぁ、ケーキ買って来てよ、お父さん。ゴーイング タダ ですよ。聖夜のお祝いを一緒にしましょう!。」
「いや、クリスマスは終わったから。」
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