乙女な味と言うべきか?手打ちうどんつばめ(高松町)

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手打ちうどんつばめ(かけ小)
香川県・うどん・遊び場

───近いうちに食べにゆきます。

猛威振るう猛暑の頃、それは同級生と交わした約束だった。2022年も残す所あと僅か。皆まで言うな、皆まで言うな、分かってる。約束は守る為にあるもの。そんなの赤子だって知っている。約束の年跨ぎは仁義に反する。説明責任など通らない。だから───今日、食べにゆきます。

友との約束を果たすべく、うどん屋の暖簾を潜ると松田聖子の微笑み返し。友和、百恵、ピンクレディに黒電話。小さな店の奥でギュッと昭和の詰め合わせ。手打ちうどんつばめである。

───分かってんじゃん、ユッキー(同級生)。

この店は僕のブログと同じ匂いがした。

こぢんまりとした店内で注文したかけうどん。いつもそう、いつだってそう。初めてのうどん屋ではかけうどんだと決めている、サイズは小で。

トッピングにはうずらの卵。おむすびが欲しかったのだけれど、その姿を見つけられなかった。となると、うどんは大を頼むべきだったか・・・。

───次があるさ。

つばめでは器の片付けと水だけがセルフである。うどんは出来たら運んでくれるシステム。お会計は後払い。いわゆる一般店である。待つのは全然構わない。だってそうでしょう?、昭和を垣間見れるから。なんなら釜揚げにしときゃ良かった。時間稼ぎが出来たから。

───おまちどうさま。

ありがとう・・・ん?。

控えめに言っても僕はうどん通である。長い間、讃岐で生きれば誰でもそうなる。うどん職人直伝の知識だって持っている。麺の太さ、断面の形状、色艶…それを見れば味の推測は可能なのだ。

───うん、分からん。

麺が細い、そして薄い。つまり、切った面の角度が分からない。伸ばした面と切った面。その比率でコシも喉ごしも変化する。うどんは生き物、さて、どう読む?。ただ、その薄さから麺ゴシへの期待は薄れる。でも、何処かでみたような麺である。どこだったか?。

───あぁ、久米池うどん。

一口啜って思い出した。この食感は久米池うどんの感じがあった。もっとこう、こちらは更に薄くした女麺。手切りが故に、食感に均一感はみられない。けれどもそれは、喉ごしや噛み応えに多様性が生まれるという事。好みは人それぞれだけれど、僕はこういうの嫌いじゃ無くて、今日もサヨリは元気です。

───でもやっぱり、麺は大にしとけば良かった。

控えめに言っても僕はうどんに関して早食いである。誰と食べ比べても早食いなら負ける気がしない。だから一瞬で終わってしまう。ヒューストン、トラブル発生だ!。僕は余儀なく作戦を変更した。

───今日はゆっくり食べます。

つばめは出汁に拘りを持っている。それは誰でも座った瞬間に理解出来る。壁に出汁の説明書きがあるのだ。そして秒で理解する。鎌田醤油なら問題無いと。鎌田醤油だけで問題は無い。この醤油をワインに例えるなら醤油界のロマネ・コンティ。最高級品である。

何故ならば、僕、買ってるもの。お高いけれど背に舌は代えられない。この気持ちが分かるアナタ、そりゃもう、お友達です───で、上品なのである。うどんの上品さが京料理に近い。

───後で調べたGoogle口コミ4.0も納得出来る。

乙女の柔肌のような儚さすら感じる麺ゴシとそれを包み込む出汁との調和。店主は和食の人なのか?。脳を使わせる、余儀なく考察させられるうどんの味からそんな気がした。とは言え、シャイな僕である。そして、うどん屋のお昼は勝負時で仕事のお邪魔。静かに僕は店を後にした。

昭和の空気と乙女なおうどん、ご馳走様でした。

コメント

  1. お友達との約束。つばめだけに越冬‥しなくて良かったですね。品の良いおうどん、とても美味しそう‥と思いながらも、気になる店内。アイドルのポスターの先にぶら下がる黄色の子。この子、見た事があるような無いような。見覚えがあるような気がするのに思い出せない。う~ん。モヤモヤが止まらない‥。

    • おうどんお上品に頂いて帰りました(笑)。それとこれ、爆笑ガイコツって名前のおもちゃです。頭の紐を引っ張るとカタカタと笑うらしいです。僕の頃はリアルなガイコツだったので平成生まれかな?と思っています。つーか、そこですか?(汗)。

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